26 6月 2017

何もしない。


最近ベクショー駅界隈の開発が著しいです。
いつの間にかコペンの某観光地のようなマンションが駅前にできてました。

最近思うのは、つくづく幼いうち、というか人生の経験値が浅いうちに移住してきてよかったな、ということ。

スウェーデンは全国的にみて、日本と比べたら、特に消費系娯楽の種類が圧倒的に少ないです。

日本にいる友人・知人のインスタをみるかぎり、彼ら・彼女らの娯楽は、コンビニの新作を楽しみにしたり、雨後の筍にようにできる新レストラン・カフェでのグルメを堪能したり、夜な夜な居酒屋を飲み歩いたり、カラオケいったり、買い物したり、アジア圏に週末トリップしたり、ちょっと近場の温泉に小旅行行ったり(いいな笑)。

私は大学終了後、たった1年半の日本での社会人生活後に、森と湖ならたくさんある南スウェーデンに移住したので、同級生の友人がインスタグラムであげているような、有名なレストランやバーを予約して食べに行ったりだとか、有名な旅館に泊まりにでかけたり、並んで食べるパンケーキ(え、もう古い?)だとか、そういったキラキラ・ライフをこれっぽっちも経験することがありませんでした。

もし、私が普通に会社に就職できていて、もちょっと都会に住んでいたら、もちろん彼女たちのような生活スタイルを求めていたことでしょう。なんていったって、大衆が好むものを好む自分ですから。

体力も気力もある20代のうちは、おそらく森で散歩するよりも、スカイバーでカクテル飲むほうがエンドルフィンも出るでしょうよ。

そういう消費活動から得られる娯楽というものは、なんというか麻薬みたいなもので、一度満足する閾値をあげてしまうとそれを下げるのは難しい。と、思います。もちろん個々人の性格や性質にもよるだろうけれど。

だから、そういった満足の閾値が高いままの生活を日本で数年過ごしてきた人、受動的な娯楽に慣れきった人が、娯楽に乏しい北欧へやってきて順応するのは時間がかかるだろうなぁと思ったり。逆にそういった生活をやりきって来られた方は、こちらの生活を満喫されている方が多いような気がします。って余計なお世話ですよね。

いや、私自身も最初のほうは休日に「何もしないこと」に罪悪感をいだいたり、ここの生活つっまんねーって思ったことは数知れないけれど、もとの地味な性格や経験不足(?)のおかげか、一般的な20代女子より満足の閾値が低いため、ここでの生活に退屈さを感じることはまったく無くなりました。

むしろ、こっちの生活が楽しいと思える理由は、森や湖といった自然が近い環境は大好きだし、この田舎でできる範囲で、やりたいこととか好きなことがちょっとずつ明確になったからかも知れません。これからも、満足や幸せに対する閾値が低いままで生きていきたいと思うのですよ。

なんでこんなことをふと思ったかというと、周囲が5週間だ4週間だという夏期休暇に突入したことをきいて、素直に「いいなぁー!すごい羨ましい!」って思えるようになったからです。こちらに移住して数年は、「5週間も休暇で何するの?暇じゃない?!」って本気で思ったものです。

人間は変わるもんだな。

それに、私は平日休みの日が多いのですが、そういう一人の日は本当に「何もしない日」が多いです。たまに友人に会ったりするけれど、たいていの友人は月〜金勤務だしね。。。

やる気がある時は、掃除したり片付けしたりするし、趣味の範囲で、お菓子焼いたり、ブログ書いたり、みたかったテレビプログラムを見たりするけれど、家事すら何ッッッにもしない日って本当にあるわけで。

自分で引いちゃうぐらい、だらだらインターネットして、夕方パトが帰って来る、という日もあります。もったいない!って思うんだけどね。

でも、「今日は何もしなかった」っていうと、「よかったね!ゆっくり休めたね!」っていうパト。「休みの日=何もしない」っていう考えのパトに影響されてか、私もいつだか「何もしない休日」に罪悪感とか抱かなくなりつつあるけれど、これでいいのかとも悩んだり。

だからときどき、この記事に書いたように「自分はただ甘えているんじゃないか」って思ったり。本当なんのこっちゃだけど。

まー夏だし?
もう学校も宿題もないし?

今年は何もしない夏の日を思う存分楽しもう。

2 件のコメント:

  1. 私は日本で10年以上遊び呆けて(途中でワンステップスイス暮らしが入りましたけど、そこでも遊び呆けたような)スウェーデンに来たので、ああ、年をとって(一通り遊んで)きてよかった、そろそろ享楽的な生活から足を洗う年になった。と思いました。
    なんだか落ち着きすぎて年寄り臭い国に来たと思いました。始め。

    お互い感じ方が違いますが、環境に適応してきていますよね。
    この柔軟性がないとどこの環境でも無理ですもんね。

    あ、de klomp残念でした。いつかご一緒しましょう〜

    返信削除
    返信
    1. 享楽的!そうです、この言葉を探していました。

      最近仲良くしてもらっている、バブル世代の方の話を聞いたりしていると、なんというか、私もそういった「享楽的な生活」を日本で味わってみたかったなぁと思ったりします。まぁ性格的に一年ぐらいでそういった生活は飽きるとは思うんですが、それでも無い物ねだり、ですね笑

      de klump残念でした。。。涙 なんと馬肉もあるとか?ご一緒できる日を楽しみにしています^^

      削除