28 2月 2018

目に見えない文化の違い。

日が長くなってきました。朝7時前でも明るい。17時過ぎてもまだ明るい。
春が日に日に近づいているのを感じる今日この頃が、実は一番好きな時期かもしれない。

今週はキリッと冷えるマイナスで、でも快晴っていう天気の日が続いているので嬉しい。外はマイナスで寒いというか痛いけれど、室内は半袖でもいけるっていうのがいい。
だからあまり寒くは感じない。


今回は、目に見えない文化の違いについて。

社会システムの違いはあるにせよ、日本もスウェーデン両国とも先進国であることには変わりない。

貧困問題はあっても、社会自体は十分に発展している。

蛇口をひねれば水道水が流れ、水洗トイレで用を足し、どこでもインターネットが利用できる。女性が1人で外出することだってできる。野菜の種類も新鮮さも日本とは比べ物にならないけれど、徒歩圏内のスーパーで、衛生管理された乳製品や肉類、野菜、魚類となんでも買えることはできる。

スウェーデンに暮らして今年でもう6年(!!)にもなるけれど、ここは生活を営むうえで基本的なインフラが整備された社会、生活レベルを落とさなくてすむ暮らしができる社会であるから、私にとってはそこまで大きな物理的異文化は感じない。

20代の頃に10ヶ国以上を旅行し、各国とも短い滞在期間だったけれど、その中で再認識した自分の価値観は、国全体が成熟している社会じゃないと私は生きていけないということ。

簡単にいうと、発展途上国は無理。

水道水飲めないと無理。

水洗トイレじゃないと無理。

女性1人でも外出できないと無理。

先進国でも、中国のように国全体の貧富の差がやばいところは無理。

私がもっとも重要視する価値観で考えれば、(言語とか仕事とかそういう問題は無視して、生活レベルだけで考えれば)心地よく住める国は、日本か韓国か北欧諸国かカナダぐらいかな。

水資源が豊富で、シャワーはいつでも浴びれて、水道水が飲めて、Wi-Fiが使えて、電気が使えて、最低限の社会保障が整っている国。そういった国って限られている。

なので、日本と似たような水準で生活できて、国全体が同じぐらい経済的にも社会的にも発展しているスウェーデンだと、日々の生活で別に不便なことや、大きなカルチャーショックを感じることはそうそうない、、、ような気がする。(弱気)

もちろん、電車がよく遅れるとか、スーパーの野菜がたまに痛んでるとか、タバコのポイ捨てがひどいとか、そういった小さなカルチャーショックは山ほどあるけれど、それは私は乗り越えられるレベル。

こういった、目に見え、わかりやすい異文化に適応することがまずは第一段階。この点は、上記したように両国でそこまで大きな違いはなかったので大丈夫だった。

その次に待っていたのは、目に見えない異文化。というか、社会的ノーム。ノームをどうやって訳したらいいかわからないけれど、「常識」でいいのかな?

小さい時から「こんなの常識でしょ!」と母親に怒られながら育ったので、人一倍社会の常識に敏感な私。

常識、というのは国レベルで、社会レベルで、人レベルでも大きな違いがある。似たような常識観念を抱いている者同士で集うのが一番心地よい。

この「常識」がとてもトリッキー。

何が正しくて、何が間違いなのか。

生まれ育った日本では、自分自身で培ってきた価値観でなんとか判断することはできた。

でも、そこから新しい社会に引っ越して、そこでの「常識」の判断を手探りでトライアンドエラーしている感じ。

何が普通で、何が普通じゃないのか。

その「普通」の判断は、最初は身近なパートナーの影響を受ける。
でも、パートナー以外の他者との関わりや、日々の生活を通し、自分自身の判断基準や価値観を得、築くことは、自分のアイデンティティのためにもすごくすごく重要なことだと思う。

でもここで知り合った多くの方は、自分に対してsecureで、どこの国だろうとゆるがない「自分」をもっている人が多いから、ふにゃふにゃな私の葛藤はなかなかわかってもらえない。

誰かの家に招かれたら、彼は手ぶらでいいよって言ってたけれど、私は小さな手土産は持参したい。

30になって大学へ通うのは、彼は普通と言っていたけれど、私は珍しくはないけれど普通ではないと思う。

タバコのポイ捨てをするのが普通の社会だとしても、私はしたくない。まぁタバコ吸わんけど。

チップの文化はあまりないスウェーデンだけど、料理やサービスに満足したらチップを払いたい。

日本社会ほどじゃないにせよ、このスウェーデン社会にも少なからず「空気を読む」文化はある。

「ノームなんてクソくらえッ!」って思えるのは若さの特権。

アラサーになった今、周囲に合わせたい、普通になりたいとビクビクしている自分に気がついています。

なんでだ?

アラサークライシス?

でもこの問題が、形で見えない文化の違いのせいというより、自分自身の低い自尊心のせいな気がする。





何が言いたいかというと、スウェ社会より断然「普通基準」が厳しい日本社会で、常識者であろうと努めてきた自分は、その価値観を基にしながらこの社会でも生きているけれど、その「普通」意識のせいで「他人に迷惑をかけるかな?」とか「空気読むべきかな?」と自分にストップをかけてしまうことが多いので、その基準を破る勇気が必要だなと、いうこと。


でも基本的な社会のノームで、なんとなく日本とスウェーデンでは似ている点は多い。

Normer i kollektivtrafiken


Normer och dess makt


え、スウェーデンもエスカレーターの右側に立つとかルールあるの?!

23 2月 2018

孤独について語る。

ムーミンマグの夏限定バージョンを、
パトと出会った夏からずっと毎年集めています。

今年で出会って10回目の夏をむかえます。
マジで?

なので、今年は10個目のマグになるはずでしたが、
2つ足りていません。

2010年のローズガーデンと
一昨年2016年のミッドサマーは買い損ねたので。。。

限定品というものは、
その年の購入を逃すと価格が跳ね上がるもの。

もし、良心的なお値段で
譲ってくださる方がいらっしゃったらぜひ連絡ください笑



真ん中がサマー限定ムーミンマグ。

下の段には、
パトがもともと持っていたスナフキンのマグと
私が友人からもらったピンクのマグと
Tove生誕100周年記念マグ。

この3つが日常使用用です。


今日は久しぶりに友人とランチへ行きました。


スウェーデンの地方都市で、

子無しのアラサーとして生きるうちらの最近のテーマは

「どうやって孤独に慣れるか」

です。笑


なんだろう。

パートナーとの関係は良好だし

友人がいないわけではないけれど

それでもふとした時に、

言葉にできないような孤独を感じるのです。

これはスウェーデンに住んでいるからなのか

年齢的なものなのか

それとも人間とはそういうものなのか。


「子どもができたら変わるかもね」

なんて笑って話しても、自分が寂しいからって
そんな理由で子どもを得てはいけないと思う。。。


日本であろうとスウェーデンであろうと

大人になってから友人を作るっていうのは難しいもの。

でもだからこそ、少しだけ頑張って
いろんな社会との繋がりを作りたいね、と話しました。

それが図書館のブックサークルだったり
ジムのグループトレーニングだったり、、、

なんでもいいと思う。

友人を作るというよりかは

この社会で知り合いや顔見知りを増やすことが
大事なことなのかもしれない。

それか、冬のせいだからこんなに人恋しいのでしょうか。



また、お互いパートナーから

まだ金銭的に自立していないから、それも影響しているのかもしれない。

自分で生活できるだけの給料を稼ぐことができたら

それも自信となって孤独感も減るのかも。

うむむ。



20 2月 2018

同調圧力。konformitet

心理学のコースで映画を見ました。

心理学といっても、神経心理学、老年学、ストレス等々、扱う分野は広いんですが、今は社会心理学やってます。

人間は1人では生きていけない。人間というものは、どうしても社会との繋がりを求めるものであり、社会から、そして他者から少なからず影響を受けながら自我を確立していく、、、

そんな社会心理学授業の題材として観た一つのドイツ映画がとても興味深かったので、ここで紹介したいと思います。

Die Welle (The wave) 2008年 ドイツ。

このブログ(https://blogs.yahoo.co.jp/yazaanemone/31873821.html)記事で、映画の全体像も私が書きたいことも(笑)、とてもわかりやすくまとめられています。


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日本で今でも平和学習が盛んに行われているように(地域柄もあるのかな?)、今でもドイツでは、ナチスをはじめとする独裁主義、Autokratie (専制政治)についての学習にたくさん取り組んでいるようです。

しかし、第二次世界大戦を知らない世代からすると、もう散々同じような内容を学び、今さらそんな独裁が起こりうる社会ではない、となかなか学習に身が入らない。
その点は、ドイツの高校生も平和学習に対する日本の多くの高校生も似たようなものじゃないでしょうか。


この映画は、そんな専制政治をクラスで疑似体験してみるというストーリー。

「リーダー(先生)には敬称をつけて呼ぶ」

「意見がある時は立って発言する」

そんな小さな事柄を「規律」として生徒に押し付け、担任主導の専制政治ごっこが始まります。


最初は冗談っぽく従っていた生徒たちも、みんなで何か同じことをやるという行為が新鮮で「クール」に感じられたのか、どんどん専制政治ごっこにはまっていくようになる。

はじめは些細な内容だった「規律」も、

「ユニフォームとして白シャツにジーパンを着て登校する」

「決まったポーズで挨拶をする」

と、側から見ればちょっと怪しげな方向に進んでいくも、当事者の高校生はクラスの「一体感」「仲間意識」に快感を覚え、このプロジェクトはどんどんエスカレートしていく。


映画の中で、1人の少女がずっとこのプロジェクトに反対して抵抗を続けるんですが、最初は彼女に同意していた彼氏や友人も、どんどん多数派に傾いていき、最後は孤立する彼女。


専制政治ごっこを通しいろんな規律に従っていくことで、考えや意見さえも同調していく。はじめは、生徒たちは「自分は独裁主義には染まらない」と思っていた。でも、本当に気づかないうちに、あっという間にファシズムの中にいる。その中にいる生徒たちはそれに気づかない。

そんな強いグループ意識を得てしまったクラスは、それに従わないものを「悪」であり、自分たちとは違う「他の奴ら」と差別化し、自分たちの行なっていることを「正しいこと」「正義」だと思うようになる。


最後はもうカオスです。大惨事です。



この映画は、人間はいとも簡単に周囲の他者から影響を受け、マニュプレイトされていくのかっていうのを、恐ろしいぐらいわかりやすく描かれています。

観てて怖くなりました。




社会心理学の分野でよく聞く定義として「conformism」があります。なんて訳せばいいのかわからないけれど、同調、体制に順応すること、という意味合いです。

もちろん悪いことではなく、conformityがないと社会はカオスになります。

日本ではこの同調意識がかなり強いのはよく知られていること。


特に教育現場では、この映画で「規律」として実行されていたいくつかの事柄は日本では当たり前のことです。


「先生には「先生」をつけて呼ぶ」

「席は二列。クラスのみんなで助け合う」

「制服」

「発言は挙手して立ってする」

「授業始め終わりの、起立礼着席」

。。。。


どれも私は日本の小中高校と普通に従ってきた行為です。


だって、「そう」だったから。

意味ないだろうってずっと思ってた、保健係が毎朝する健康チェック。
「○○さん」「はい元気です」

意図がよくわからない校則。

みんなで歌う校歌。

絶対顧問主義の部活動。

等々。この映画内では「専制政治ごっこ」に使われそうな題材ばかりです。


ただ誤解を恐れずにいえば、学校の規律に関しては賛成です。

というもの、ティーンエージャーというのは良くも悪くもパワーがありあまっていて、そのパワーを他のことに使ってしまい、一生を棒にふる危険性も大いにある。

大人がある程度、不安定な部分をコントロールするのはいいことだと思います。

それに、規律性に富んだ日本社会だからこそ、うまく社会が動いているのだと思います。だってあんな小さな島国に一億人以上が規律なく生活なんてしたらカオスよ。



でも映画をみて恐ろしくなったのは、

「一体感」「同調」の為だけのいろんな規律を守ることにより、グループ所属意識が強くなり批判的に物事を考えることができなくなること。

グループ全体の価値観が自分の価値観にすり代ること。

グループが「良い」って思っているんだから、これは「良い」ことだと良し悪しの判断を自分の価値観に従わず、グループに任せること。


映画をみていて気分が悪くなったのは、「お前もそうだっただろう」って言われている気がしたから。


私は、同調圧力に弱いです。

「みんな」に反対するのは怖いし、できるなら大多数の意見に流されていきたいと思うし、自分の正義もポリシーもすっかすかの空っぽなやつです。

幼稚園時代から制服に身をつつみ、先生の言うことはよく聞く「良い子」であり、クラスの子とは助け合い、学校の校則はもちろん守り、暴力暴言に厭わない部活を小中高と続け、対してやりたいこともないのにセンター試験を受け、大学に進学しました。

大学ではサークルに入り、バイトし、飲んで騒いで講義に出て、合コンしたりと、絵に描いたような大学生活を送っていました。

だって「みんな」そうしてたから。

でも、ちょっと意識の高い系だった大学時代にスウェーデンで留学したことをきっかけに、帰国後は「就活をしない」っていう人生で初めて「少数派」の選択をしてみました。


それでも、小さな頃から育まれた私の「同調意識」は今でも強く残っているなと自覚しています。

定職につき、結婚し、子どもを産み、家を買い、車を買い、旅行をし、、、、

スウェーデンの社会的normは、日本のそれに比べたらまだ弱いもんだけど、それでも「同調圧力」っていうのは存在する。

一部のヒップスターな子を除けば、多くのスウェーデン女子が、似たような黒ずくめコンバースファッションに身を包んでいるのもその証拠です。

私のこれからやりたいことが、「みんな」がしてるからそうしたいのか、それとも自分の価値観で判断して本当にしたいのか、よくわかりません。


「自分」とは何か。
「Självbild」はちゃんと確立できているのか。


なんだかたくさん考えさせられました。



あ、おそろしいことにこの映画、実話を基に制作されています。


第二次世界大戦の悲劇は2度と繰り返してはいけない。
それだけは、同調圧力に屈しないでいたい自分の価値観だと思う。
それに、社会がずっと戦争反対の姿勢でいてほしい。


19 2月 2018

ゲーマーな彼と自分の心の葛藤問題。


いつものカフェへランチビュッフェをいただきに行ってきました。

この日のメインはトンカツ!

毎日がモノトーン気味な日々でも、カフェにいけばちょっとカラーになるから不思議。

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さて、パートナーとのこと。

彼は日本語もできて(重要)、日本食も大好きな日本通で、そのうえスウェーデン的価値観をベースに生きていて、とことん優しく穏やかな人。

そんな彼とは、恋人/夫婦関係以上に、一番気があう親友であり、心から信頼しており、私が唯一政治ネタもゴシップネタも自己規制(själv censur)なく何でも本音で話せる相手であります。

しかーっし、

彼の唯一どうにかしてほしいのが、ゲーマーなところ。

いや、ゲーマーが悪いわけでもなく、ゲームを否定したいわけでもない。

(でも最初の方は、「ゲームは悪!バカになる!」と洗脳のように言われ続けた家庭で育ったので、アラサーになってまでテレビゲームに興じる人には、少しは偏見の目がありました。)

私はゲームはできないけれど、世の中には素晴らしいゲームがたくさんあると思っていますし、文化の一つ。

それに彼がプレイしてるオンラインゲームは、お金はかからないし趣味としてはコスパもいい。

仕事で疲れて帰ってきて、夜の数時間のゲームタイムは、彼にとってよいリフレッシュにもなるんでしょうよ。

一緒に暮らして5年、彼のゲーム熱にさんざんイライラして、なんどもなんどもなんどもなんどもetc、イラつきをぶつけてきました。

私がバイトと学校でダブルワークだった時は、バイトが休みのときでも家では宿題に追われている。その横で、ゲームされてると、別に彼が悪いわけじゃないのにイラっとしたり。。。それで何度か大げんか(というか私が爆発して冷戦状態になるだけ)もしました。

ここ一年は、私も時間的にも精神的にも余裕ができたし、ゲームに慣れたというか、人様の趣味に口を出すまいと思い、そんなに大きなイライラ大爆発はおこりませんでした。


そもそもなぜ、ゲームをしているパトにイラつくのか自分でもよくわからない。

日頃の家事は私以上によくやってくれるんだし、家でのフリータイムぐらい自分の好きなことをやればいいじゃないか。

なんで私はこんなにイライラするんだろう。(2度目)

私には彼のゲーム熱に匹敵するほどの趣味がないからだろうか。。。




そんな昨夜は久々にイライラ大爆発でした。

昨日は、カフェの帰りにロッピスヘより、2人とも一目で気に入ったテーブルを購入。

帰宅後はテーブルを設置したついでに、私は部屋をごちゃごちゃ整えはじめました。

パトが祖母から譲り受けたという、Jie gantoftaシリーズの3点。


彼がもらってきたはいいものの、どこかに飾ろうとずーーーーーっっと放置でした。

なので私が、ここはどうかなぁとか話しても、返事はなんだか上の空。
あぁ、またゲームか、と思いつつ気にせず進めていたけれど、なぜだかわからないけれど、プチッときてしまった。

(ホルモンバランスぐずれたかな?)

これ、自分がもらってきたもんでしょ?!

自分でなんとかしようって気はないのか?!

そりゃ、インテリアとか植物をかまうのは私は好きだけど、自分は部屋を心地よくしようとか模様替えしようとかする気はないのか?!!

言えば手伝ってはくれるけれど、いつも私ばっかじゃないか!!

ってか、ゲームばっかして、他に建設的な趣味はないのか?!

(私もさほど趣味はないけど、インテリアとか植物は2人にとってプラスじゃん?!)

ついでにいわせてもらうけど、映画もドラマも全部私が観たいやつばっかみて、自分から何かこれ観たいとか、提案はないのか?!!

ゲームは自分1人しか楽しめないじゃん!2人で何か楽しみたいって思わないのか?!

と、、、、、出るわ出るわ不満が。。。。笑


ここまできたらもう自分では止められず、イライラが増長するのみ。

穏やかなパトはすぐに謝ってくれるけれど、謝られてイライラがなくなるわけじゃない。


そこで、ひとまず落ち着いて、

「私は今、あなたがもらってきたものの置き場を考えていて、ゲームするのはいいけれど、タイミングっていうものがあるよね。今は手を置いて聞いて欲しかった。ちょっとイライラしたな」

なーーーーーーーーーーーーーーーーーんて言えて、建設的な仲直りができる大人な自分だったらよかったんですが、そんなことできるかよ。

一度湧き上がったイライラは縮小されず、「あれもこれもあれも、そういえばあれも!」と、負の連鎖的に彼への不満が湧き出した夜でした。

昨夜は久しぶりに冷戦状態の我が家。

今でもなぜかイライラがおさまらない。

そもそも、彼は根っからのYESマン。

つねに「何か楽しいこと」を追い求めている厄介な私が提案することには、いつも「いいねぇ!今度行ってみよ!」とノってきてくれます。

それはすっごく嬉しいし、楽しいけれど、でもたまにはあっちから何か提案されたい!と思うのはワガママなんでしょうか。

今日カフェに行ったのだって、ロッピスにいったのだって、バレンタインディナーだって、友人とのワイン試飲会だって、先週の大掃除だって、やっと観始めたBronだって、、、提案して実行イニシアチブをとったのは全部私。

もちろん私の方が交友関係広いし、SNSジャンキーだから、新しいレストラン情報やカフェ情報、テレビドラマ、映画情報等には敏感なのは仕方ない。

まぁ、SNSに時間をつぶせる時間的余裕もあるから、ともいえる。

「なにか楽しいことしたーい!」と思いはじめる閾値が、北欧育ちの彼より低いのもわかる。

もちろん私も1人でできる趣味探しをたくさんやってきた。

料理や、ベーキング、パン作りもしたし、ミシンにも手をだした。

でもそこまでハマらないし、毎日できなくね?

ベーキングにはけっこうハマったけれど、2人で食べきれる量って決まってるし、太るし、それにこれもパトは恩恵を受けてるよね。

ってか、趣味なのに「恩恵」とか「不平等」って思っている時点でおかしいのは百も承知なんだけれど、合理的に説明できないのが、心理というもの。


パトの趣味が料理ならいいのに、パン作りならいいのに、家具作りならいいのに、野菜作りならいいのに、整理整頓ならいいのに、写真だったらいいのに、、、、

と、何かしら自分も恩恵を受けれそうな趣味を相手に求めてしまうダメな人間です。

だって、ゲームってさぁ。。。

白状すると、やっぱり幼少期からブレインウォッシュされてた「ゲームをする大人なんて。。。」っていう考えがちょっとはあると思う。

アラサーにもなってそこまでゲームする人間ってどうよ?!?!

ってSNSどっぷりの自分のことは棚にあげて、相手を批判するって本当最低。

わかってはいるんだけれど、「私ガーガー」「私バッカバッカ」モンスターになりつつあります。反省反省。

それでも、学生時代はあんなに本を読んでた知的な彼(元図書館員)はどこへいってしまったのか。

人のふり見て我がふり直せ、だけれども。

16 2月 2018

セムラの日。

13日は、Fettisdagen(通称セムラの日)でした。イベント行事にはのっかる派なので、もちろん今年もセムラを食べましたYO。

ちなみに去年は、ちょうどパトがヘルシンボリーに出張だったので、ヘルシンボリにあるカフェ、Fahlmans (http://www.fahlmans.se/cafe/) のセムラと、Koppiのコーヒー。
何が良いってこの箱が可愛い( ̄∀ ̄*)
去年のことだからあまり覚えてないけれど笑、とっても美味しいセムラだったような気がします。

そして今年のセムラはヨンショーピンの老舗カフェ、Bernardから。ヨンショーピン出身の子が、ここのセムラをおすすめしてくれました。

お持ち帰りでしたが、残念ながらロゴもなにもはいってないただの白い紙袋に無造作に入れられただけ。持ち帰るの大変だったわ!

肝心のセムラはとっても美味しかったです!ハーゼルナッツ入りで甘みが抑えられたマンデルマッサがとっても好みでした。


実はこれ、13日に買って帰ったんですが、その日当日に急遽前倒しでバレンタインディナーに行くことにしたので、結局セムラは食べれずじまい。

翌朝14日の朝ごはん(笑)にいただきました。朝セムラって、糖分がしっかりとれるからいいかもしれない。。。腹持ちもいいのか、その日は14時ぐらいまでお腹が減りませんでした。朝セムラ、はじめようかな笑

来年のセラムはどこのを食べようかな〜

14 2月 2018

乱視用コンタクト。

私のコンタクトレンズデビューは小学5年生ぐらい。それからずっとコンタクトを使用しています。おそろしや。。。

以前ブログでも買いたように(その時のブログ記事)、スウェーデンに来てからはずっと同じお店でコンタクトを買っていました。特に不具合もなかったし、店員さんも丁寧でよかったんですが、ちょっと不信感をいだく出来事が。。。

前々回の日本帰省時にメガネを新調した際、店員さんに「右目の乱視がけっこう強いですね」っていわれたのが、ずっと気になっていました。なので、前回コンタクトレンズを購入しに定期検診にいったとき、「そう言われれば乱視がひどいって言われたんですが、、、」って相談してみました。

そしたら、「うーん、今は外も明るいし大丈夫じゃない?また冬になって暗くなったら考えてみたら?」と、なんだか投げやりな対応をされたのにカチンときて、思い切ってお店を変えてみることに。

そいや素朴な疑問なんですが、メガネ屋さんって儲かるんでしょうか。小さな街なのにものすごい数のメガネ屋さんがあるし、けっこうリノベーションしてたり、新規オープンしてたり景気がよさげ。

そこで、「ベクショー(暮らしている街)、アスティグマティズム(乱視)」でググってヒットしたところにいってみることに。

12月のクリスマス前で忙しい時期でしたが、若い店員(optikerさん、検眼士っていうのかな?)にしっかり時間をかけて、いろいろ検査してもらいました。

乱視で不便なのは、夜間の光がぼやけること。なので夜間に運転する際は、信号の光がぼやけたり、二重に見えたりして危険極まりないです。あとは、パソコンでの作業時に、視力が落ちたわけじゃないのになんだか文字が読みにくかったりします。

ずっと右目の視力が下がったな、見えにくいなと思っていましたが、コンタクト新調時に視力は下がってないといわれてたけど、そうか、乱視だったのか。

今回は思い切って、右目だけ乱視用のコンタクトを購入。

乱視用のコンタクトは少し分厚くて、入れた瞬間ゴロゴロした感覚があったけれど、2時間ぐらいでなれるし、今はまったく何も違和感はありません。


使用した瞬間、度数は変わってないはずなのに看板や標識の文字の見え方が全然違いました。パソコンもだいぶ見やすくなったような気がします。

乱視用コンタクトを使用し始めて2ヶ月近く経ちますが、概ね良好かな。

でも最初の1ヶ月はよく見えていたような気がするけれど、今はもとに戻ったような。。。でも日によってよく見えたり、ちょっと見にくかったりしたり。。。なんだろう。

今回は一箱しか買ってないので、次回お店にいった時にまた相談してみたいと思います。

乱視用コンタクトは、標準コンタクトより100krぐらい高くなります。むむむ。


スウェーデンは視力が良い人が多いのか、例えばカフェのメニューとか、カウンター後ろの壁に、すごい小さい字で買いてあってメニューが読めない時とかけっこうありませんか?え、ない?

あと、大学の授業中の学生のパソコン画面、文字小さすぎじゃない?!ってツッコミたくなる時とか。逆に私のワードの文字が大きすぎて、おばあちゃんっぽくて恥ずかしかったり笑

やだやだ、視力よくなりたい!!!!!!









12 2月 2018

人生のタイミング。

1月中旬のある日、昨年の夏に働いていたサマージョブ先から「今年の夏はどう?働ける?」と連絡がきました。

まだ1月だというのに、すでにサマージョブ探しが始まっているようです。

そういえばクラスメイトの子たちは、コネづくりや実戦練習のためにも、今夏からどこかの歯科医院で働きたいらしく、就職セミナーっぽいところにいっていました。(歯科衛生士としては働けないけど、歯科助士としては働けるのかな?それか受付だけとか?)

私はいろいろあって、今年の夏は休む!!!と決めていたので、サマージョブのことは何も考えてなかったのですが、上記の連絡がきて心がゆれました。

大学は6月から8月中旬まで休みです。今のところ、7月中旬から1ヶ月ほどはどこかへ(できれば日本へ)行きたいと思っているので、それまでの期間の6月から7月初旬までは働けます、と返信しました。

まぁこんな短期間じゃ無理だろうなと思っていましたが、案の定、サマージョブ要員が必要なのは7月に入ってからとのこと。なので今年の夏は、完全休みになりそうです。

なかなかここで暮らしていると、人に求められることに慣れていないので、雇う立場の人に「残念だわ、今年もぜひあなたに働いてほしかったのに。でも日本旅行楽しんでね!」なんて言葉をかけられると、とても嬉しくなるし、自信にもなります。期間限定のサマジョブだとはいえ、あぁ、私のスウェ語は働く上で問題なかったんだ、ちゃんと働けてたんだ、、、と。

一緒に働いた社員さんと相性が良かったというのが大きな要因だと思うけど、Systembolagetでの仕事はとても面白かったです。お酒の知識は増えるし、サービス業なのに夜間や週末に働かなくていいし、なにより安定した絶対潰れない企業だし。。。

サマジョブ後にはここで長く働きたいなぁとさえ思えました。

実はサマジョブ後には、しばらく時間短縮で働く職員さんの代替で30%ぐらいで働かないかって言われたけど、30%で働いてもねぇ。。。もう夏には秋から進学する予定だったので断ったんですが、もしそのまま30%で働き続けてたらいつかフルタイムになれるかもしれない、他の店舗で空きが出たらすぐ働けるかもしれない、と、たくさんの「かもしれない」で迷いました。

でも、いつ空くかわからないフルタイムのポストを待つほどの余裕もないし、せっかく進学準備をしてきたのに、それをやめたら後悔するだろうと思いました。

たられば話をしてもキリがないけれど、もし大学進学を決める2年前だったら、Komvuxでスウェ語や他の科目を勉強してる最中だったなら、酒屋のどこかのポストが空くまで待てれていたかもしれない。でも、2年前の私のスウェ語力では雇ってもらえてなかったかもしれない。

だからいろいろとタイミングって大事。
だから去年のサマジョブ後は、進学するタイミングだった。でももしそれが一昨年だったら30%でも働き続けるタイミングだった思う。

将来どうなるんだろ〜
不安なようでそこまで不安じゃない。
むしろ将来より明日の試験のほうが不安。笑




09 2月 2018

T1やっと終了。

私が通うTandhygienistprogrammet(歯科衛生士プログラム)は、三年の教育課程。

ここでは学期のことをTerminと言い、一学期目はT1、二学期目はT2と表記したりします。一年間に二学期ずつあるので、2×3年で計6Terminのプログラムです。

昨日T1最後の試験を受け、ようやくT1終了。
(試験結果はまだわかりませんが、合格はしているはず、、、)

T1のコース内容は、

Anatomi och Fysiologi grund (解剖生理学基礎)7.5 hp
Oral hälsa, introduktion (オーラルヘルス入門)7.5 hp
Medicinsk mikrobiologi (微生物学)7.5 hp
Patofysiologi och farmakologi (病態生理&薬理学)7.5 hp

の計4コースでした。

オーラルヘルスのコースをのぞき、それ以外は他のプログラムの学生(看護師プログラムや、放射線看護師?、作業療法士プログラム等)との合同で、医療分野の基礎知識を学びました。

特に解剖生理学のコースでは、将来にまったく役にたたなさそうな知識の詰め込みを課された(足の筋肉や骨のラテン名を覚えたり笑)ので、私のクラスメートは不満たらたら。言いたいことはわかるけれど、もう他に道がない私は指定されたコースを淡々とこなし、卒業を目指すのみ。。。

実は歯科衛生士プログラムは長らく2年間の教育課程でしたが、最近3年間に延長され始めました。(カロリンスカとマルメ大はまだ2年間プログラム)
高齢化社会をはじめ、多様化した社会のニーズにこたえるため、医療分野に精通したプロフェッショナルを育成するため、だかなんだか言ってましたが、実際どうなんでしょうね笑

さて、T1最後のコースだったPatofysiologi och farmakologi (病態生理&薬理学)の試験は、セミナー型の口頭試験と筆記試験、2回ありました。

セミナーはそんなに堅苦しくなく、2人の患者の症例を渡されて、患者の病歴や服用薬などを考慮しながら、治療の際に何に気をつければいいのか、病気のメカニズムはなにか、その薬にはどんな副作用かあるか、を先生を交えて話し合うというものでした。

「事前に準備してくること、セミナーにアクティブに参加すること」が合格の条件だったし(易しい笑)、クラスメート達は良い意味で我が強い子はあまりおらず、参加者全員が均等に発言できるように皆が気を配り、譲り合い、非常に心地の良いセミナーでした。

今回はうまくいったけれど、これからこういう口頭型の試験が増えたらやだなぁ。あとまだちゃんとしたグループワークがなかったからいいけど、グループワークやだなぁ笑

セミナーだって、普段の講義だって、事前に予習したり復習したりすれば、問題なくちゃんと理解してついていけていると自負しています。まぁもちろん聞き逃しは多いけれど、それは復習でまかなえます。

でもどうしても追いつけないのが、表現力。

頭の中で準備していた答えを表現することは、そこまで難しくない。
でもふと疑問に思ったことを、とっさに質問したりすることは本当に難しい。

これってこういうこと?なんでこれがこうなるのか、と他の学生が授業中に気軽に質問してたり、グループで話し合うときも、私の場合は一度あたまの中で「これはこういうことじゃないかな、これは聞きたいけれど、、、あ、どうやって文章組みたればいいんだろう。あ、あの現象、スウェ語でなんだっけ」とか考えているうちに、話題はもう次へうつってしまう。質問&発言する機会を逃してしまう。

まぁ私は在住歴も長くなって、いろんなことに耐性がついたのでそんなことで落ち込むことはもうないけれど、いろいろと残念だなぁとふと思ったのです。日本語だったらもっと深く学べただろうに。。。

話題をかえて、昨日の筆記試験。
今回からデジタル試験が導入され、自分のパソコンで試験を受けれるようになりました。

めっちゃいい。

なんども書き直せれるし、書き足されるし、手は疲れないし。。。
あと採点する先生も、きったない字を解読する必要もなくなってwin-winだと思います。

これから紙と鉛筆で筆記する機会はどんどん減っていくんだろうな。でもそれに反比例して、バレットジャーナルとか流行っているから、社会って面白い。

T1は昨日終わったけれど、1月からすでにT2最初のコース(心理学)がはじまっており、さっそく来週に筆記試験があります。まったく勉強してないけど、間に合うかしら。。。

T2もちゃんとやり遂げられますように。夏休みに向けて頑張ろう。



05 2月 2018

節分とハグする雪。


週末は大雪でした。今朝にいたっては外はマイナス10度!
今年は久しぶりに北欧らしい冬です。

土曜日にしんしんと降り始め、積もる前にちょっと買い物に行こうと出かけたら、一気に積もって遭難するかと思った笑

ちょうど0度ぐらいで新雪でふわっふわの雪。スウェで雪が降る時は、たいていマイナス4、5度なので、サラサラのパウダースノーとなり雪が固まりません。小麦粉みたいな雪になります。でも土曜日は良い具合に湿気を含んだ雪で、コロコロしたい放題でした。

面白い具合に大玉になるので、スーパーまでの道中、3個ぐらい大玉を転がしては放置し、転がしては放置し、を繰り返しました。

おかげで日曜から筋肉痛です。




こういった、サラサラじゃなくてふわふわの雪、スウェ語で「kramsnö」というそうです。

そんな大雪の中、わざわざスーパーへ行った理由は恵方巻きの材料を買うため。
今週来週と試験続きなので、今週末は缶詰状態でしたが、どうしても何か楽しいことがしたくなり、恵方巻きを作ることに。ちょうど節分だったしね。



ちゃんと南南東を向いて食べました。

炙りサーモンの外巻き、中身はアボカドときゅうり、クリームチーズ。
スモークサーモンとアボカド、クリームチーズの太巻き。
豚キムチと、卵焼き、きゅうり、マヨネーズの太巻き。

1月に持って帰ったばかりの新米だったので、白米がとっても美味しかった!

お寿司は1人じゃ太巻き一本が限界だから、いろんな巻き寿司の種類を試せられないのが残念。来年の節分は、大人数でいろんな種類の巻き寿司を作って、わいわいしたいなぁ。