ここ数週間でコロナ感染者数が増加し、スウェーデン全土で大変なことになっています。
でも相変わらず歯科医院は開いてるし、いつも通り仕事には電車やバスで通っています。
朝は早いので(七時半始業)、通勤車内はガラガラで大丈夫だけど、問題は帰宅時間。特に金曜日は15時に終わるので、そうなると高校生と帰宅時間がかぶって通勤車内は混み合います。
嫌だわ〜
でも、先週に首相からの勧告が出た直後から大人の通勤者がこれでもけっこう減りました。自家用車通勤が増えたのもあるけど、自宅勤務する人もまた増えたんだろうね。
(本気で来年からは車の運転の練習をしようと思います。私も公共交通通勤避けたい)
でもね、私はマスクやフェイスガードはしていたとしても毎日患者さんと超接近距離で働いてるじゃん?なのでもう私は腹を括って?、いつ感染してもおかしくない!!!!
むしろ私は無症状で、周囲に感染を撒き散らしてるかもしれないし…
そう考えたら怖いので、スウェーデンのユニクロからマスクを買いました!
あのトランプ大統領までマスクをしたというのに、このご時世になっても頑なに「マスクはエビデンスありません!つけたって防止効果はない!」っていうスタンスを崩さないスウェーデン。
海外から来た人は、「スウェーデン、誰もマスクしてないけど大丈夫?」って思うだろうな。
まぁね、それはわからないこともないし、マスクだけでウィルス感染は防げないとは思うけど、普通に街中でゴホゴホしてる人間を見ると、マスクをすることがもう少し普通の社会になったらいいのにな、と思います。
でもこの数ヶ月で、私の生活範囲内はかなりマスク姿の人を見かけるようになりましたよ。私もユニクロのエアリズムマスクを通勤中や買い物中に使っています。
私はグレーのMサイズ、パトはブラックのLを使用。パトの方が小顔なのにLサイズなのは、鼻が大きいからです笑
冬にマスクは良いね。喉の乾燥を防いでくれるし、なによりあったかい。
さてさて、そんなコロナ禍で、公立歯科医院も経済的に大打撃を受けています。毎週月曜日にAPT(Arbetsplatsträff)というミーティングがあるんですが、そこで毎回「医院の経済状況がよくありません!今までずっと黒字だったけど、今は赤字です!!!」って言われます。
それもコロナでかなり患者数が減ったから。仕方ないよね。
でも、ここが公立の良いところで、Region(県?)が経営してる公立歯科医院(Folktandvården)は、お互い助け合うことができます。赤字の医院を黒字の医院がカバーしてくれるので、潰れる心配はなし!
でも、今は歯科助手の採用はストップしているようです。そこで思ったのが、「私、正規採用されるんだろうか…?」
最初の6ヶ月は試用期間。来月で勤務6ヶ月になるので、このままいけば正規雇用の契約を結べます。でも毎週のように「経営悪化!!」って聞いてると、、、、え?もしかして、、、もしかして、がありえる???えーーーーー!!!!!
と、思ったりもするけど、まぁ今不安になってもしょうがない。
むしろ、来年卒業だったら就職も今以上に難しかっただろうし、今働けてラッキーだったと思おう。もし正規雇用にならなくても、数ヶ月働いたら小さな基礎はちょっとはできるので、再就職は怖くない。
でもみなさん、正規雇用になるよう祈っていただけると嬉しいです。
そんな感じで働いて数ヶ月、疲れることもあるけど、仕事自体は楽しく、本当に「衛生士は自分の性格に合ってるわー」って思うことが多いです。この職業を選んで良かった。
でも、この先長く働いていくと、絶対今のポジティブな気持ちを忘れてしまう日がくると思うので、将来辛くて、辞めたくなった時の自分へのメッセージとして、今のこの新鮮な感情を書き残しておきたいと思います笑
そもそも歯科衛生士は、このゆるいスウェーデン社会で、きっちりとした日本社会育ちの私がストレスなく働ける職業の一つだと思っています。というのも、基本1人での仕事だから!同僚からの影響が少ない!
比較として歯科助手さんの業務内容を見てると、私ならぜっっっっったい発狂してたわ、っていう場面が多いです。例えば、、、
- 歯科医師の予約管理は歯科助手の仕事。歯科医師が急な用事や急な休みを取ったら、助手が予約済みの全ての患者さんに連絡をとって予約をし直す。(患者の不満対応も助手の仕事)
- 準備や片付けは助手の仕事。治療が長引いても、治療が終わったとたん歯科医師はそのままランチにきて、助手が1人で部屋を片付けてたりしてるとモヤモヤする。なおかつランチ後の治療の準備をするために助手の方が歯科医師よりランチを早めに終える。(でも歯科医師の仕事内容は莫大なので、ここは仕方がないことだと思う)
- 助手同士で「手が空いた時にやる仕事量」に偏りがある気がする。時間がある時に、めっちゃテキパキ働いてる助手さんもいれば、ピーチクパーチクしてる助手さんもいる。
- 「名も無い家事」じゃないけど、「名も無い雑用」は助手の仕事。歯科医や歯科衛生士も手伝えよ!とか思ってないのかな、ってソワソワする気使いの塊の私w
- 病欠が増えるとみんな大変だけど、衛生士はそこまで影響なし。
- 休暇も自分の取りたい時にとれる。(助手や歯科医は他の同僚とのネゴシエーションが必要)
- 衛生士は、自分の仕事が終わればさっさと帰れる。(助手や歯科医は誰かが閉院時間まで残ってないといけない)
うーん、うまく言葉にできないけど、基本的に1人で働く衛生士は、スウェーデン的働き方の同僚へのストレスを感じることが少ないのが素晴らしい。
これ、スウェーデンで働いたことがある人なら、気持ちわかってくれないかなぁ?笑
医院によっても雰囲気や文化が違うと思うけど、私の勤めている中規模クリニックは、「助手の仕事と、Behandlare(歯科医・衛生士)の仕事」を明確に区別している節がある気がします。
例えば朝に全てのユニットを開けて準備するのは助手の仕事。
歯科医はコーヒー片手に治療開始時間ギリギリにやってきます。いや、それはたぶん普通のことなんだろうけどね。私が助手なら「ちょっとは手伝えよ!」って思っちゃいそう…
でもね、何度もいうけど、歯科医はめっっっっっっっちゃ忙しいし、やること大量にあるだろうし、医院の経済状況を担ってるから、雑用をしなくてよいのは当然なんだけどね。
一応衛生士もBehandlareだけど、歯科医ほど忙しくないので、私は毎朝10分前にきて、朝の準備を手伝ったりしてます。(通勤バスの到着時間の関係もある)朝の準備をしてる助手さんはいつも一緒で、数分遅れてくる助手さんもいつも同じ人です笑
でも誤解されないように書くけど、職場の雰囲気はめっっっっちゃ良いです。和気藹々としているし、ボスはものすごく良いリーダーシップだし、問題があるとみんなで話し合える雰囲気だし。こんなに良い職場環境があるのか、っていうぐらい良いです。
そんな良い職場環境のなかでも、特に衛生士は楽だな〜って思っています。
もちろんこれら以外にも、治療が成功して嬉しい!とか、患者さんのモチベーションがあがった!!とか、業務内容にやりがいを感じて、衛生士って良い仕事だな〜って思うことも多いですよ!(それはまた別で書こうw)
あと、歯科助手はやっぱり「アシスタント業務」がメインなので、見てる限り、スウェ語能力(コミュニケーション能力?)が衛生士より断然求められる気がする。というのも、患者の予約変更や支払いとか、幅広い歯科医業務のアシスタントだと、歯科衛生士以上にスウェ語力?知識?いるよね。歯科医の指示もちゃんと聞き取らないといけないし(←当たり前)
あと、公立歯科共通のサービスセンターみたいなとこから電話がしょっちゅうかかってくるけど、電話対応苦手、、、なので私はめったに出ません。
なので、最初は歯科助手学校に入れなくて落ち込んだけど、結果的に遠回りだったけど歯科衛生士にしておいて良かったな笑
なんかこんなんでごめんなさい。
でも、本音!
また数年働いたら別の角度からの不満も出てくるだろうけど、今のところは楽しくストレスフリーに働いています!