5学期目は、下記3つのコースで構成されていました。
- Oral hälsa i ett samhällsperspektiv (Community Oral Health)7,5hp
- Vetenskaplig fortsättningskurs inom oral hälsa (Scientific Intermediate Course in Oral Health) 7,5hp
- Oral hälsa, kliniskt beslutsfattande och tillämpning II (Oral Health, Clinical Decision Making and Implementation II) 15 hp
1番目のコースはセミナーベース。週に一回あるセミナーに向けて、指定された論文や各省庁のレポートを読んで、当日はみんなで議論するっていうやつ。そう、苦手なやつ。
セミナーのテーマは、保険のあり方や、スウェーデン式医療のあり方、口腔健康のグローバル指針について、歯科恐怖症について、持続可能な開発の視点とか、かなり大規模な話!
難しかった!
ぐろーばるぅ?
知らんがな!と何度思ったことか笑
どのセミナーでも話題になったのが、やっぱり予防歯科に重点を置くと、社会にとっても個人にとっても良いことだらけだということ。患者数が減れば、社会が負担する医療費も節約できるし、個人の健康も守れる。もちろん歯科医療技術の発展も同時に進めるべきですが。
スウェーデン式予防医療の考え方はとても興味深いし、すごく社会に根ざしている考え方だと思います。何事も予防が大事。
コースの合否判定は、毎セミナーでアクティブに発言できているか、セミナー後の振り返りレポート(これもめんどくさかった!)が基準だったので、とりあえずセミナーは少しでも発言できるように努力しました。
毎回すんごい大量の論文を指定されてたんですけど、現場実習も同時にあったので全部読む時間も気力もないので、ほとんど流し読み程度で臨んだセミナーもありました。
でもね、気づいたんです。
ある程度、自分が言いたいコメントを事前に考えておけばいいってことを。
似たような事をクラスメイトに先に言われたら、
「さっき彼女が発言した事に付け加えたいんだけど、、、」
「さっき彼が言ったように、、、(と、ほぼ同じ事をいう)」
「さっきの彼女の発言と似てるんだけど、、、(と、ほぼ同じ事をいう)」
「彼はこう言ったけど、私は、、、」
みたいに、クラスメイトに乗っかる発言!これでクリア!笑
いや、ダメな学生でごめんなさいね。
でもなんとか、Cで合格したよ?余裕じゃない?笑
2番目のコースは、もう最悪!
いわゆる卒論準備コースなんだけど、先生やる気ないし、意味不明な統計の課題でHP吸い取られるし、インタビュー分析のプレゼンも大変だったし、、、
私たちが書く卒論のスタイルは、システマティック・レビュー?(スウェ語では、litteraturöversikt, litteraturstudie)。すでにある論文を体系的に選択して、その内容を分析するっていうスタイルなのですが、その部分がコース内容に全然被ってなくて全く必要性を感じないコースでした。
しかもSPSSを使った統計の課題、ほぼ独学。ほぼyoutubeで学びました。授業の意味って…
そして3番目のコースは、5学期丸々かかった大型コース。
このコースのメインは、Folktandvårdenでの週2日計16週間の実習(VFU)でした。
実習中はいろいろ悩んだりしたけど、喉元過ぎればなんとやら、今振り返れば楽しくて充実した実習でした。
実習先は先生が決めてくれるんだけど、最初の2ヶ月は、小さなコミューンにあるFolktandvård。ユニットは10部屋ぐらいだったかな?中規模程度のクリニックだと思います。あ、スウェーデンの歯医者さんは基本個室ですヨ。 Handledare (実習担当衛生士)は同世代の女性で、子どもが2人いて、クリニックの近所に住んでて、10年近く働いてるベテランさん。 彼女はすーーーっごくtrevligで、年齢が近い事もあってか、歯科以外の話題もたくさん話せて、楽しく過ごせました。何よりも彼女のスケーリング技術が素晴らしくて、毎回歯石取りの度に惚れ惚れ!超音波スケーラーの技術を彼女の間近で学べたので、後半の実習先では「あなたスケーリング、慣れてて上手ね!」って褒められました😎
後半の2ヶ月は、街中にあるユニット数が20以上の大きなクリニックでした。他のクラスメイトと一緒だったので心強かったし、二人のHandledare以外の衛生士にも付けたので、いろんな方法を垣間見れて勉強になりました。
というのも、全治療室が個室であるクリニックでは、衛生士は1人で働きます。なので、他の衛生士の働き方をみる機会は少ないのかな。私のように、いろんな衛生士さんのところをぐるぐる回っていると、他の衛生士さんから、「私はこうやってるけど、他の人はどうしてる?」とかよく聞かれました。
若手の衛生士さんの方が、やっぱり丁寧というか、患者への説明をしっかりとしてる印象だったし、ベテランの年配の衛生士さんは特に超高齢者への対応が上手だな〜と思いました。
もちろん人にもよるけれど、いろんな衛生士さんにつけたので、みんなのいいところドリができて良かったかも。そういった点で、たくさんの衛生士が働いている大型クリニックでも実習ができて良かったです。
衛生士業務以外にも、歯科医による治療や、子どもの検診(特定年齢の子どもは歯科医が担当)や、歯科助手さんの1歳2歳児の検診も見学させてもらいました。
例えば、根菅治療とか矯正の確認とか、教科書上では学んだけれど、いったいどんな治療をするのか想像もつかなかったので、実際に間近で見れて面白かったです。
と、いう感じで、終始楽しかった実習でしたが、最初から最後まで言葉の部分がやっぱり不安でした。小さな表現、例えば奥から2番目の歯の前側(46のmesialt) とか専門用語なら言えても、それをスウェ語でうまく説明できない。何か出来物があっても、その形状を正しく表現するが難しかったり、なぜ歯磨きが大切なのか、なぜ炎症がおこるのか、なぜ炎症が歯の喪失に繋がるのか、、、自分では理解出てても、それを適当な表現でアウトプットする訓練をしなければいけないなと改めて痛感しました。
まぁ、日本語でもトレーニングは必要だから、これからもっと、患者さんに対するコミュニケーション能力の向上にも努めたいと思いました。
クラスメイトの中には、Handledareとケンカしたり、合わなくてずっと文句を言っていたり、意見を言いすぎたのか、なんと実習が不合格になった子もいるそうです。
実習先やHandledareは当たり外れがあるのは致し方ない…
他の子には悪いけど、私はラッキーだったな。
実習の1番の実りは、「この仕事なら自分の能力でやっていけそう。楽しめる。」って思えたことです。
ここまできて、「やっぱこの職、向いてないかも、、、」って感じてしまったら最悪ですもんね。
さ、実習も無事終わり、あとは最後の6学期のみ!
卒論執筆より、職探しの方が不安です。
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