その日、偶然市内でやってたマイア・ヒラサワさんの野外コンサートにも行ってきました。写真を取り損なったんですが、夏の夜に、湖の近くの公園で声高々に歌い上げる彼女に、裸足で芝生を走り回る子どもがいたり、後ろの方でのんびりシートに座ってきいてる老夫婦だったり、ほっこりするような野外コンサートでした。
もっとベクショーが催してる文化活動に参加しよう。。。
まさかの大遅刻というハプニング(参考)もあったけど、素敵な夏の思い出ができました。
私がマイア・ヒラサワさんを知ったのは、九州新幹線のCM曲、BOOM!がきっかけです。
これ、めっちゃ良いCMですよね。
祝!九州 九州新幹線全線開CM180秒
九州新幹線には、個人的に小さな思い入れがあります。
私たち兄弟は、それこそ生まれた時から、仕事が忙しかった共働きの両親に代わって、両親の知り合いの老夫婦のお世話にめっちゃなっていました。学校から老夫婦の家に帰り、宿題をしたり夕ご飯を食べて、仕事が終わった両親が迎えにくるのを待つ、という生活を、私と兄は校区の関係で中学にあがるまで、弟たちは高校卒業するまで続けていました。
というか、弟たちは下宿状態で、週末にしか実家には帰ってきませんでした。
シッターさんという言葉があるけれど、それよりも祖父母の家にお世話になっていた感じです。スウェーデンにも、dagmammaという名前があるけれど、それに近いかな。
私たちにとって、この二人は第二の両親。
そのパパさんは、九州・鹿児島の生まれです。
私や兄が小学校低学年の頃は、夫婦が鹿児島へ自家用車で帰省するのに同行させてもらい、九州旅行を毎年のようにしていました。
でも、いつしか時はながれ、もうパパさんは体力的にも長距離の運転は難しくなり、乗り物酔いしやすいママさんが、九州までの長旅を電車で行うのは厳しい。またパパさんも一度大きな病気をして、足が弱くなったことも重なり、たぶん10年以上鹿児島に帰省できてなかったと思います。
それが、2011年に九州新幹線が全線開通したことをきっかけに、鹿児島への帰省が再度実現できたのです。
それもちょうど、高齢のパパさんの唯一存命だったお兄さんが亡くなる直前に。。。
だって、岡山から鹿児島まで、乗り換えなしで3時間半でつくんですよ。
それが、足腰の弱った年老いた2人にとってどれだけ大きなことか。
私は、その10年越しの鹿児島帰省の時には残念ながら同行できなかったけれど、翌日2人にあったとき、それはそれは嬉しそうに、写真を見せてくれた2人の顔が忘れられません。
なかなかお墓参りができないからと、先祖代々のお墓の写真を居間に飾っている2人。そんな2人が、最後にお兄さんに会いに行けたこと、10年ぶりにお墓参りできたこと、言葉に表せないような2人の「望郷の念」を叶えさせたくれた、九州新幹線(を計画してくれた偉い方々と施工してくれた現場の方々)に感謝の気持ちでいっぱいです。
私にとって、九州新幹線の開通は「わー!旅行しやすくなるー!」程度のものだけど、2人にとっては、生まれた故郷に帰省できる唯一の手段になるんです。
技術の進歩、経済発展ってすごい。
九州新幹線ありがとう。
マイア・ヒラサワさんの歌を聞きながら、ふと2人のことを考えた夏の夜でした。あと何回会えるかな。また一緒に鹿児島いきたいな。
あれから一度、私と弟で帰省に同行。 |
芋焼酎・一どん!とろんっていしててすごい美味しい。 |
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