(妊婦健診は県の管轄なので、住んでいる県(Regionen)によって変わってくると思います。下記、スモーランド地方のRegion Kronobergの場合です。)
妊娠を疑ったら、まずは薬局で買える市販の妊娠検査薬で自己検査。それで陽性反応が出たら、希望する助産院(Barnmorskemottagningen)に自分で連絡して予約を入れます。(参考リンク1177)
助産院は、プライベートと公立があるけど、私は住んでいるとこから一番近い公立の助産院を選びました。薬やエコー写真の購入以外は、全ての健診から出産まで自己負担ゼロです。
エコー検査以外は、同じ助産院で健診を受ける。 |
電話越しで、最終生理日や、特に希望する助産師さん(Barnmorska)がいるか、持病があるかとか聞かれ、同じ週か翌週ぐらいに予約をいれてくれます。
その後は、大きな問題がなければ、下記画像のプランに沿って健診が続いていきます。(参考リンク1177)今回のブログは①から③まで。
回数は少ないのか?普通なのか?
あと、妊娠〇〇週(Vecka〇〇)の言い方が、日本と1週分違うのかな。数え年みたいに数えてて、例えば妊娠5週+3日目だったら、妊娠6週(Vekca 6)って言ったりします。この週数になかなか慣れなくて、毎回聞かれても「今、私何週だっけ?」ってパトやアプリに聞く始末…
助産院初訪問。ここで自分の担当になる助産師さんに会います。この日の検査は、なんと体重計測のみ!尿検査も血液検査も、もちろん超音波検診などなくて、「本当に妊娠してるのか?」って思っている状態で、いろいろな問診を受けます。聞かれた内容は基本的な生活習慣。喫煙、アルコール摂取の頻度、薬物は使用しているか(!)、服用している薬があるか等々。
あとは私たちからの質問があれば好きなだけ質問できました。私は、すでにつわりが酷かったのでそれについて質問。Postafenを勧められました。あとは、困った時の連絡先や、助産師さんへの連絡方法なども聞きました。(後日、教えてもらった連絡先にコンタクトをとって、Lergiganの処方箋を出してもらいました。病院行かなくていいから便利!)
最後に、出生前診断(Fosterdiagnostik)についての案内もありました。クロノベリー県では、通常の超音波検診以外に、妊婦の年齢関係なく、コンバインド(KUB)検査を受けることができます。どちらの検査も任意です。「出生前診断」ってなんだか重く捉えがちだけど、このKUBテストで通常は妊娠中期に一回だけ受けられる超音波検診が、初期に2回受けられることになるので受けることにしました。(プライペート医院では、初期でもエコーしてくれるところがあります)
余談だけど、何を決めるにも「妊婦自身」に決定権があります。産むのか中絶するのか、出生前診断を受けるか受けないか、母乳かミルクか、、、パートナーや家族の意思は関係なく、「妊婦が決めることができる」ってどこにでも書かれています。日本の多くの産院で、中絶の際にパートナーや家族の同意書が必要になってくるってニュースをみかけて、自分の身体のことなのに、自分で決めることができないってとこにスウェーデンとの違いを感じました。まぁ、スウェでも未成年だとどういう扱いになるかはわからないけど。
②2回目の健診(週数9〜11週頃)〜色々な検査登録(Inskrivning)〜
事前に受け取ったオンライン質問票に記入しておいて、それをベースに問診。内容は、妊婦やパートナー、家族(両親や兄弟)の持病や既往歴といった、遺伝的リスクについての質問がほとんどだったかな。あとは生活状況。働いているか学生か、パートナーと一緒に住んでいるか別居か等々。
そしていろんな検査!
尿検査、血圧測定、血液検査。めっちゃ血液採られた…この血液検査で、Rh血液型や感染症(梅毒(Syfilis)、B型肝炎(Hepatit B)、HIV)にかかっているかどうかを調べるそうです。あと、次回のKUB検査で使われる血液もここで採血されました。あとは、前回の検査からちょうど3年経っていたので、子宮頸がん検査(cellprovning)も受けました。
検査結果は問題がなかったら普通は連絡はこないけど、なんどこの数日後に私の風疹(Rubella/Röda hund)の抗体(Antikropp)が少ないことを電話で知らされました。めっちゃ驚いたけど、電話口では、「今は気をつけること以外にできることなくて、出産後に赤ちゃんの風疹チェックしますね〜」って言われました。風疹って、日本で一時期流行った時期ありましたよね?その時、風疹ワクチンを追加で打ったような気がするけど、あれはもしかして麻疹(mässling)だった??事前に抗体検査受けておくべきだった…
そしてここでも悪阻について相談。Lergiganの副作用なのかストレスなのか、睡眠障害も出てきて、一番辛い時期でした。助産師さんに「1週間は診断書無しで休めるし、仕事は無理せず休みなさいよ」って言ってもらえて…この時の助産師さんは、初回健診とは違う人だったけど、今まで出会った/電話口で話した助産師さんはみんな優しくて、親切で良い人ばかり(T ^ T)
その後は、3週間仕事を休んで療養(ブログ記事)。たった3週間だけど、本当に休んで良かったです。
③コンバインド検査/KUB-undersökning(週数11〜14週頃)※任意検査
いよいよKUB検査。KUBは、Kombinerat Ultraljud och Blodprovの略で、エコー検査と血液検査で、トリソミー21、18、13の可能性を調べることができます。確率が1/1000以上高かったら、次のステップ、NIPTや羊水検査(Fostervattenprov)に進むそうです。
エコー検査(Ultraljud)は、ベクショー市内では病院以外に、図書館の隣のDockanという場所でのみで行われています。ここで妊娠4ヶ月直前で、ようやく見られた赤ちゃんの姿。いくら悪阻があったといえ、「あぁ本当に妊娠しているんだなぁ」とやっと実感できました。
そこで、前回採血された血液検査の結果と、超音波検査の結果、他の簡単な問診(年齢以外にも人種とか喫煙歴とか聞かれたけど検査結果に関係あるのかな?)を何かのプログラムに入力して、結果をその場で聞きます。
また、100krの支払いでデジタルのエコー写真と動画が購入できます。
KUB検査を受けるにあたって、事前に遺伝カウンセリングとかは特にありませんでした。1177によると事前に相談はできるみたいだけど…検査直前は、いろんな「もし」を考えて不安になったりしたけど、ちょうど悪阻ピーク時でそれどころじゃなくて、気がついたらもう検査の日!となってたので、ググり魔にならずにすんで良かったかも。一方でパトはいろいろ調べてたみたいだけど。
それでも検査前に2人で、
- もし確率が高かったらどこまで検査を受けるか。最後の羊水検査までするかどうか。
- その結果、もし陽性ならどうしたいか(現段階の意志の確認)。
- 親に検査の結果を報告するか。
ぐらいは話し合って決めておきました。パトにお願いしたのは、上記の話とは矛盾するけど「産むのはあなただから、あなたが決めていいよ」って絶対言うなってこと。最終決定権を私に任せるのだけはやめてほしいってことを言っておきました。
まぁ出生前診断といっても、KUBでわかるのは確率、しかも三つの染色体異常だけ。検査を受けて少し安心はしたけれど、それ以外の疾患や障がいはいっっっっっっぱいあるわけで色んな心配はつきません…本当元気に産まれてくれたらいいな。
ちなみに、KUB検査、周囲はほぼ100%で受けているし、軽く「もうKUB受けた〜?」って聞かれるぐらい身近な検査です。
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