04 1月 2021

すべてはコロナのせい。〜PCR検査から陽性発覚まで〜

今日4日から仕事始め。仕事へ行くのはもう半月以上ぶりなのでちょっとドキドキでした。

というのも、2020年も残りわずか、、、というタイミングで、とうとうコロナに感染して、病欠してました。あんなに気をつけてたのに、、この私が感染、、、?

陽性と結果を受け取った時に私がどれだけ悔しく、落胆したかみなさんわかりますか?←大袈裟。笑 なんか例えるならゲームに負けた気分です。

まぁ、患者さんと密に接する職であるうえに、公共交通機関で通勤していた手前、いつ感染しても仕方がないとは思っていたけれど、実際感染すると結構ショックです。

誰かの参考になるかもしれないので、スウェーデンでコロナ感染し、検査予約〜結果、職場の対応、自身の心情といった体験談を書き綴っておきますね。

  • 12月15日(火)、帰宅中にバスに乗っていたら腰の痛みを感じる。思い返せば、これが第一の初期症状だったのかもしれない。でもその時は「疲れたなー」とは思ってたけど、体調も普通だったし、前日の在宅トレーニングからくる筋肉痛かしら?と呑気にかまえていました。帰宅後、シャワーを浴びているのに寒い!悪寒がする。これはおかしいと思って熱を測ると38.4度。何年ぶりかの38度越えで驚きました。咳もなければ、喉の痛みすらないので、まさかコロナだとは思わず、インフルを疑って早めに就寝。(解熱剤すら飲まず爆睡)


  • 16日(水)朝、汗ビッチョリで起床。熱は平熱に下がり、体調も普通。でも今は「少しの風邪の症状でも休むように」勧告が出ているので、病欠の連絡をいれる。PCR検査が必要かどうか職場に聞いたら、なんと先週から休んでいた同僚1人に陽性反応が出たらしく(職場で初)、元気な私も念のためにPCR検査を受けることに。感染者激増期間中だったので、職場経由の予約でも検査は早くて翌日とのこと。ここから体温測定の鬼と化す。ずっと36度〜で、夜になると37.0度ぐらいまで上がる(これは普通?)。熱もなければ、風邪の症状もまったくないのに外出はできないから、1日中ネトフリ見てボケーっと過ごす。


  • 17日(木)も病欠。PCR検査場までは公共交通機関が使えないので、たまたま休暇中だったパトに運転してもらって指定された時間に検査場へ。ベクショー病院の裏手にある感染症科病棟の外で待機。周囲には2〜3人検査待ちの人がいました。ここは、医療従事者専用の検査場なので完全予約制。自分の予約時間になると、3、4つあるドアの一つがあいて、職場から事前に伝えられていた、自分に当てがわれた番号を呼ばれます。中に入ると、透明のエプロンと、医療用マスク、フェイスシールドをつけた看護士さんにパーソナルナンバーを聞かれます(私たちの職場と同じレベルの軽装でびっくり。)。特にIDカード確認などは無し。検査の流れと結果の見方を教えてもらい、いざ検査。長い綿棒で、喉の奥と鼻の奥をグリグリ。すっごく痛くて涙がぽろぽろ。看護士さんに「Starckars dig」と、ティッシュをもらう。これが職場でも話題になってた「自己検査キットだと、ここまで奥に自分で突っ込むことはできないから検査の信憑性がない」ってことか、と実感しました。自分であそこまで深く突っ込むことはできないわ…何はともあれ帰宅し、またネトフリを見る。職場からどんどん「大丈夫?!」メールがきて、「あぁ、私がもし陽性で、職場で感染拡大させてたら申し訳ないなぁ。来週からクリスマス休暇で実家に帰る人もいるのに…」と無駄に人様の心配する。でもこの時点で自覚症状はまったくないので、コロナじゃないだろうと思い込むけど、実際は不安。


  • 18日(金)も病欠。右だけ鼻詰まりを感じるようになる。検査結果は、指定されたURLにアクセスし、検査の際に渡された番号を入力して自己チェックするシステムになっています。結果は1〜2日かかると言われていたので、朝から頻繁にアクセスするけど、一向に検査結果は届かず。17時を過ぎて、結果は月曜日に持ち越しか、と思って最後にアクセスすると「POSITIVT」!!



ポジティヴぅぅうううぅーーーーー(´⊙ω⊙`)


うっわ、やっべ、どうしよう。

と、思いつつも、結果を職場に報告。こういうのはボス(院長)にすべきだけど、この時はボスもコロナ検査待ちで病欠だったので、コーディネーターさんに連絡。その時に知ったけど、ボスは結局陰性だったらしい(裏山)。

コーディネーターさんには、「それは残念!クリスマス休暇前なのにかわいそうに。軽症で本当によかった!来週はこのまま病欠で、クリスマス休暇に突入ね。なにか質問あったらいつでも連絡してね。直接言えないのが残念だけど、メリークリスマス&良いお年を〜。あとみんなすごく心配してたから、もし良かったらグループチャットで報告してあげて。」

と、言われる。

えぇ、、、、「私、陽性でしたー!」ってグループチャットに書き込むのか?
しかもチャットには小一時間前にボスが「良いニュース!私はネガティブでした!」って書き込んでて、みんなが「良かったー!」って返信してる流れで、「私はポジティブでした…」って書くのか…?え、、、?

これ、少しためらった感覚がわかりますか?私だけ?

でも、私が陽性だったことを受けて、他の同僚がいっそう自身の初期症状に敏感に反応できるかもしれないと思い返し、一瞬「人様に迷惑をかけて申し訳ない精神」が通過したけど、スウェーデン生活で培った他人がどう思うかは知ったこっちゃない、他人がどう受け取るかはあっちの責任というWHO CARES精神で、事の顛末をチャットで報告。

金曜日の夜だというのに、続々と「マジか!お大事にね!メリークリスマス!」と、いろんな人から励まされる(?)。

もうこの頃から、一切のSNSをシャットダウンしました。というのも、クリスマス前というのもあってか、SNSを開けば、友人や家族とパーティだの、ショッピングだの、旅行だの(日本はGo Toやってたしね)楽しそうな投稿ばかり。顔も知らない人様の外出の投稿ですらイライラするほど、心が擦り切れていました。

今思えば、「軽症でラッキー!しかもクリスマス休暇が伸びたー!ゆっくりしよう!」と、ポジティブに発想の転換をすれば良かったのに(ポジティブなだけにw)、この時は「今後、もしかしたら症状が悪化するかもしれない不安と、未知なる後遺症への恐怖、職場で今後感染拡大するかもしれない不安、それへの申し訳なさ、それによってクリスマス休暇中に帰省できない同僚への申し訳なさ」等々、今振り返れば意味不明な「自己責任感」と、無意味な「不安の前借り」で精神状態がヤバかったです。

今になって落ち着いて自己分析すれば、この異常な思考回路は「(外国人で)新人で、やっと掴めた居場所なのに、そこで嫌われるのが怖い」という理由だったような気がします。なので、正直な話、非情にも「患者さんにも感染させちゃったかも」という不安はあまり感じませんでした。最低だけど本音。

今ならすごくおかしい思考回路って思えるのに。よほど所属場で嫌われるのが怖いようです。

でも、きっとこれもコロナのせい。コロナは思考回路をおかしくさせるようです←

結局、現在まで他の同僚内で陽性者は出なかったようなので一安心。

コロナの潜伏期間が曖昧なのもあって、感染経路はいまだに謎だけど、もう1人の陽性だった同僚はずっと病欠だったし、職場で他に感染者がいないので、彼女からではないっぽい。そう考えたら、患者から?通勤バス?スーパー?結局わからず仕舞いです。

あ、ちなみにパトは私の発症日から今日までずっと症状フリーです。…なぜ?

長くなったので、続きます。

0 件のコメント:

コメントを投稿