「Saga Norén, länskrim Malmö.」
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観終わりました、Bronこと、ザ・ブリッジの最終シリーズ4。
(あ、ネタバレ満載で感想を書き連ねたいので悪しからず)
シリーズ4展開が、若干無理矢理感があったのはいなめないけれど、シリーズ1から4まで、とても見応えのある北欧ドラマでした。
良かった。。。
ちょうどSVT playでシーズン1から4まで全部観れたので、この数週間で一気見しました。
シーズン1と2は、SagaとおっちゃんMartinがメイン。
シーズン3と4は、Sagaと素敵なHenrikがメイン。
Henrikが個人的に好きすぎて、街中でデンマーク語を耳にするたびに「わぉ(ハート)」ってなった。
シリーズ全体を通して、北欧の社会問題をうまーく絡めた事件を扱うだけじゃなく、アスペルガー気味なSagaと周囲の人の関わり合いや、様々な人の孤独な人生が絡み合いが、なんとも言えないほどうまく組み込まれていていました。
主人公のSagaの生い立ちがけっこう悲惨です。代理ミュンヒハウゼン症候群の実の両親から妹を守るために、性的虐待(性的といえば一発で親から子どもを離すことができるから)を受けていると嘘の証言をしたSaga。守りたかった妹も、結局自殺してしまいます。
妹の自殺後、それまでバイオロジーを学んでいたSagaですが、妹を守れなかった苦悩からか、それとも罪悪感からか、突然警察を目指すようになったそう。
シーズン4では、Sagaはカウンセラーに通い、なぜ警察を目指すようになったか、という意識を掘り起こしていきます。
実の両親が代理ミュンヒハウゼン症候群だったことは、Sagaはほぼ確信しているけれど、それに証拠はなかった。妹を守ることはできなかった。もしかしたら自分の間違いだったんじゃないか、いや、そんなことはない、とゆれるSagaが痛々しかったです。
でも、最後の最後で母親の遺品のなかにあったメモから、妹への投薬記録がわかり、両親が代理ミュンヒハウゼン症候群だったことを確信できます。
(シーズン3で、勝手に出てきて勝手に死んでったSagaの母親が本当に憎たらしかった)
Sagaは間違ってなんていなかった。
ちゃんと妹を守れていたのです。
それを確信できたときのSagaの表情、そしてそれを報告するために、ずっと見守ってくれていたHenrikに電話するところが本当に良い。
そして最後のシーンで、それも例の橋の上で!
電話に「Saga Norén.」と、名前だけで答えます。
それまでは、電話には絶対
「Saga Norén, länskrim Malmö.」(サーガ・ノレーン、マルメ警察です)
と応えていたのに!ここが、あぁSagaはようやく解放されたんだ、と胸一杯でした。
合理的で仕事は一流だけれど、人間付き合いが苦手なSagaを理解してくれてた、このHenrik。彼自身も複雑な事情を抱えてて、2人でお互いの苦悩を助け合いながら乗り越えていく過程がとても素敵でした。
彼以外にも、殉職しちゃったSagaの上司、Hansのくだりも涙涙だったなぁ。
どうも私は「良いやつだけれど、変わり者。でも周囲にはわかってくれる人がいる」っていう設定のドラマが好きなようです。
SagaもSagaなりに、人との付き合いに悩み、傷ついているし、そんな自分をわかってくれる人の存在がとても大切なことを知っている。。。
ドラマ中のSagaに感情移入し過ぎちゃいました。
このドラマ、俳優陣がとっても演技が上手なのも見所です。
Sagaなんて、まんまSagaですから笑
Saga役のソフィアさんのインスタをフォローしていますが、本当にSaga?!ってびっくりするぐらい別人ですから!(当たり前)
スウェーデン(デンマークもかな)の、孤独な生活の感じがよく出てて、スウェーデン在住者としては「あるある〜ありそう〜」ってなります。
なかなか重いドラマなので、心が元気な時にぜひ観てください。
おすすめです。
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