少ないのか、多いのか。
日本で1回、スウェーデンで8回(一般職)←すべて撃沈。
今年はじめて受けてみた接客業のサマージョブでは、立て続けに3回も面接に呼んでもらい、ようやく1店舗から採用のお知らせが!yappi!(前の勤務先のレストランと今のカフェは面接無しで雇ってもらってます。)
スウェーデンでは、レンストランとカフェに計3年半以上働いているので、接客業内での転職は、もうそこまで難しくないと思います。でも、そこから全く別種職に転職しようとすると、すっごく難しいことに気づきました。スウェ語力をあげるため〜なんて言いながら、居心地の良さにあまえているうちに3年も経ってしまったので自業自得ですが。
多くの職は、「経験」を重視します。いくら日本で似たような職歴があっても、スウェーデンでの「プラクティーク」には叶わない(私の場合)。いくらスウェーデン語3まで終了してても、自国での職歴が長い移民組には叶わない。
希望する職のプラクティークから始められれば理想的ですが、プラクティークをするにはどこかに「所属」しておく必要があるようです。例えば、AFに失業者登録しているとか、職業訓練学校に通っているだとか。
引っ越して3年ぐらいは、nyanländaとして利用できる支援がAFで準備されているので、自国での職歴が長く、同じ職に就きたいっていう明確な目的がある人は、自分の希望する職種でのプラクティークを、AF補償(aktivitetsstöd)を利用して始めるのがいいかも。プラクティーク先は自分でゲットしなければならないけれど。
私は、以前はkorta vägenっていうnyanlända向けの就職支援コースに通ってたけど、日本での職歴1年半の私にはまったく意味なかったわ(・∀・)
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面接の話に戻すと、だいたい面接の質問自体も似通っているので、私のモレスキン手帳に記録された面接でよく聞かれた質問を、覚書として残しておこうと思います。
もしかしたら、3年後(?!)にこの記録が役立つ時がくるかもしれないし(・∀・)
面接はだいたい45分から1時間ぐらい。面接のスタイルもいろいろ。
一般的な面接スタイル(質問して答える、の繰り返し)が普通だと思います。
1対1もあれば、1対2、1対3もありました。サマージョブ関係で呼ばれた面接のうちの一つは、なんとグループ面接!!
8人の応募者と4人の雇用者で輪になって座って、「自分の良いところを3つあげるならどれ?」なんて質問に、全員の前で答えるんですよ。私一人だけガイコクジンだし。地獄かと思いました。
ちなみに、私がスウェーデンで面接まで進めた8職中すべて公的機関(某酒屋も公的機関なのか?)の事務職です。なので、きちんとしたHRがいる(大)企業や、技術職採用で行われる面接スタイルとは違ってくると思います。
面接経験が豊富な担当者(HRの人など)は、きっと自分の面接スタイルがあるんだと思いますが、面接にそこまで慣れてない雇用者は、質問項目が書かれた用紙をもって、いかにも!っていう質問を投げかけてくる人が多かったです。
私が面接に呼ばれた普通職は、コミューンの成人教育部署の事務やSYVアシスタントとか、難民対応部署や若者支援課(訳があっているのか?)のコーディネーターとか。あとはArbetsförmedlingenの職員には数回呼ばれました。すーべーて、職にはつながらず。涙
それ以外にも、小学校や大学の事務職、学校関係の職(elevassistantやfritidsassistant)にもいろいろ申請してみたけど、面接にも呼ばれず。
学校関係の職は、公募されていても、すでにvikarieとして働いている人たちが優先的に採用されるので、学校関係で働きたかったらvikarieから始めるのが一番ですよね。
もちろん民間も普通に申請してましたが、一つも音沙汰無し!
面接では申請した職の部署の長(sektionschef)だけか、長とHR担当者か、その同僚たちも同席、という感じでした。
質問内容も、自己紹介(PR)、志望動機、前職についてといった、ありきたりな内容だけだったところもあれば、めっちゃifの問題を答えさせられたことも。
もし、職場がこういう状況だったらあなたならどうする?
もし、こういう問題がおこったら、あなたならどう対応する?
もし、あなたが担当している人がこう言ってきたら、あなたならどう言い返す?
もし、あなたがなんでもできる力があるなら、どう生きたい?(心理テスト?笑)
みたいな。
えぇぇぇぇ、仮定法の文法ってどうだったっけ?って焦ったのはいい思い出( ̄ー ̄*)。でも、すべてで言えるのは、とてもフランクな雰囲気だったということ。
長机にずらっと並んだ面接官に向かって、パイプ椅子に座るリクルートスーツを着た学生。
という雰囲気ではまったくなく、すべてがおしゃべりを普通にする感じ。それでも緊張はしますがね。服装ってどうなんでしょうか。公的機関であまりにもスーツって感じだと浮き過ぎ?とも思ったり。私は念のためにジャケットは着てたけど、それでもとってもカジュアルだったし。金融系の職種だったらビシッと決めておく感じもわかるけれど、結局どうなんだろう。
「調子はどう?今日はどうやって来たの?」「今日は寒いわね!」みたいなありきたりな挨拶が終わってからの最初の質問は、たいてい一緒。
Berätta om dig själv!
「あなたについて、ちょっとお話してくれない?」
そこから繋がる、志望動機の聞き方もいろいろ。
直球の「なんでこの職に興味をもったの?」だったり、「あなたのどの部分(背景)が、この職に結びついたの?」「この職のどういうところに興味をもっているの?」「この職について知ってることは?」
大した職歴もない私ですが、それでも職歴についてはけっこう聞かれました。
あたりまえですが、日本での短い職歴にちょびっと関係している職のほうが、面接に呼ばれる確率のほうが高かったです。
そのへんの質問項目は、「vanliga intervjufrågor」でググった内容と一緒。
「あなたが前職や現職で一番学んだことは」
「その職でなにかやり遂げたことは」
「一番仕事内容でタフだったことは何か」
「この職で、あなたのどの部分がメリットになるか」
「私たちが、あなたを雇うメリットは何か」
「あなたが、同僚たちに求めるものはなにか」
「コンフリクトについて何か経験があるか、それにどう対処したか」
「仕事で、リーダーシップをとった経験があるか」
「分析力が必要とされる仕事内容の経験はあるか」
「同僚たちのために、あなたができることは?同僚たちになくて、あなたにしかないメリットはなに」
「ライティング能力は十分にあるか」
「大勢の前で話すことについて経験はあるか、それは平気か」
「この職は、あなたにとってどんな意味をもつのか」
「あなたの同僚たちは、あなたについてどういうふうに思っていると思う?」
「(公的機関は政府の決定に影響を受けるので)変化しやすい仕事内容についてどう思うか」「変わりやすい案件に対応できるか」
「パソコン能力は十分にあるか」
「車の免許ある?(B-körkortが条件の職がけっこうあります)」
「どんな職場が、あなたにとって充実・満足している(trivs)しているか、グループで働くのが好きか、一人で働くのが好きか」
「チームで働く場合、あなたはどんな役割を担うか」
等々。
後半になると、(おそらくお話しできる職歴が浅い私なので時間稼ぎとして聞かれるんだろうな涙)自分の人となりについての質問。
「5年後、10年後の自分はなにをしていたい?」
「自分のどの部分を成長させたいと思う?」
(いろいろな質問で、「長所は?短所は?」と直接的に聞かれるよりも、回りくどく聞かれることが多かったような。自分のどこを成長させたい?とか、自分のどの部分が、誰にも負けない!って自信をもって言える?、みたいな。)
「人生で一番ツラかったのはいつ?どういう風に乗り越えた?」
「人生で、仕事以外で何かやり遂げたことは?」
「自分で行っているストレス解消法は?」
「余暇(fritid)の過ごし方は?趣味はなに?」
「あなたが一番大切にしている価値観(värdering)は何か、なぜか」
「あなたの人生で一番大切なものは何か」(これに健康、と答えた私。笑)
「何があなたをいらだたせる(provocera)か、なぜか」
「あなたが怒ったり、イライラしたとき、どういう態度になるか」
それに、私がスウェーデンに来た理由も聞かれます。(一回だけ聞かれなかったことがあったけど、あれは彼の態度的に、私への興味はすでにもうなかったんだろうなと思います。おなさけ面接?)
「スウェーデンにきて一番ツラかったことは?」
「日本にはよく帰ってるの?」
「ご家族がスウェーデンにきたことは?」
みたいな世間話もちらほら。
「どのくらい住んでいるの?」っていう質問から、4年ですってこたえて(CV読めばわかるじゃん!って思うんだけど、けっこう誰も精読してない)、お世辞だろうけど「スウェーデン語上手だね」って言われた時点で、あ、今回もダメだったな、と思うようになりました。
本当に十分なスウェ語を操れていたら、「上手だね」ってわざわざ言わないって思いませんか。
結局は、日本での新卒採用ならいざ知らず、「あ!」と思われるようなユニークな答えができることよりも、面接では一つ一つの質問に、きちんと落ち着いて、主旨がぶれない応答ができれば今は十分なのかな、と思うようになりました。
いくら、やる気をアピールしても、経験がなければ暖簾に腕押し状態。
スウェ語力は一朝一夕でどうにかなるもんじゃないので、今の実力以上の表現は無理。自分の貧弱なボキャブラリーのなかから、落ち着いて、文法に気をつけながら、拙い文章を紡いでいくしかないのですよね。
最近、自分で成長したなと思えることは、「スウェーデン人っぽくスウェーデン語を話そうとする
どうあがいても、私が話すスウェーデン語はネイティブレベルにはほど遠いし、早く喋れば喋るほど文法もめちゃくちゃなのに、この痛い努力!!
いくら「っぽく」喋っても(自分がそう思っているだけですが)、私が何を言っているか相手がいまいちわかっていなかったら意味ないです。いろんな表現や単語を使ってみたいお年頃ですが、あまり急ぎすぎないように、相手に正確な情報を正しく伝えること、を念頭においておきたいと思います。
面接の準備を完璧にするに越したことはないけれど、けっきょくは
「募集している職に関連した職歴があるか」
「その職をこなせるだけの能力(自信)がありそうか」
「(移民だったら)スウェーデン語能力は十分か」
がキーなので、ねぇ。。。。
今年に入って転職に成功したパトは、大した面接の練習もせずにサラッと仕事をゲットしていました。彼は「適当な学士号取得、適当な職歴あり」なので。