SAS2(第二言語としてのスウェーデン語2)も残りあと1ヶ月!!!
4月に日本から戻ってきて約2ヶ月。欠席していた3週間分の遅れを取り戻すのが大変でしたが、今はなんとか落ち着いた感じ。
小説分析テスト(小説1冊を読んで、それについての問題に答えるテスト。なんか適切な表現無いですかね)では、全学期から課題図書が変わったらしく、それを最初のイントロダクションで聞いていなかった私は、以前のの課題図書を読み終わって試験当日に課題図書が違う事に気付いたドジっぷり。完璧に私のミスだけど、先生の好意もあって、急遽1週間後に再テストが受けられたので良かったです。なので、ずっと課題図書に終われる日々を無駄に2倍も過ごしてしまったけれど、そのおかげでちょっとスウェ語で読書することに慣れたかもしれない。。。なーんて。
面白かったのが、以前の課題図書も今回新しくなったそれも、両方ともバイオグラフィで、両本とも特に何も起きず、ただ淡々と著者の人生について(孤独、鬱、家族の問題)が書かれているだけだったので、クラスメートと「本読み終わった?何も事件が起きないからつまらないよね!」なんて話していても、お互い違う本を読んでいる事に気付かなかった事。なんてこった(゚Д゚)
画像左が以前の課題図書。
Åsa Linderborgの"Mig äger ingen."
右が新しい課題図書
Johanna Nilssonの"Hon går genom tavlan ur bilden."
どちらかというとmig äger ingenの方がだいぶ面白かったです。
自伝的小説はあまり得意ではないですが、この小説は、60-70年代には珍しかったシングルファーザーをもつ著者自身の幼児期の思い出が書かれていて、アルコール中毒気味だけど愛に溢れた父親、周囲のいろんな大人達やスウェの激動?の社会情勢なども垣間みれて面白かったです。
もう一方の本も私小説のようですが、内容は主に学校内でのいじめがメインです。いじめは些細な事から発展し、学校で子どもがぶつかりうる心理的葛藤と言いますか、子どもにとって学校でのグループ所属がいかに重要か、周囲に合わせることが求められるか等々。
こういう、特にいじめに関する)登場人物の心情を分析するのって一番苦手で、残念な事に最後まで心ここにあらず状態で読みすすめました。課題図書って自分で選べられないから、本当に当たり外れがあって困る。。。
めっきり大衆文学志向の私は、推理小説が好き。東野圭吾とか宮部みゆきとか。
この前、SAS1の課題図書で読んだKarin AlvtegenのSaknad(邦題 喪失)は、とても面白くて2日で読めました。彼女の他の作品も夏休みに飲んでみたいです。
でも本って面白い事に、年齢によって趣向が変わってくるから不思議。
今の授業では、スウェーデン文学界に絶大な影響を与えたとされるAugust StrindbergやピッピのAstridやあともう一人の作家さん(名前忘れた)について学んでいますが、このAugustの作品はスウェーデン人でも好き嫌いが別れるらしい。
でも友人では、若い頃は彼の作品はあまり好きではなかったけれど、今はものすごく素晴らしい作品だと思えるって言ってる人がいて、私もあと10年ぐらい年取ったら、今は苦手な村上春樹作品の良さがわかるようになるのかな、と思ったり。
往年の純日本文学作品は、著作権切れでネットでも無料で読めるので、いつか読みたいなと思っているけれど、そのいつかはいつ来る事やら。。。