07 3月 2023

出産記録 in スウェーデン 〜手術からの親子同室・病院食〜

出産後、カンガルーケア(Hud mot hud)をしながら、いろんな産後処置をしてもらいました。いつの間にか、気付かないうちに胎盤(Moderkaka)もきれいに出てたし、会陰の傷を縫うためにチクっと局所麻酔も刺されました。

でもここで助産師さんたちがザワザワし始めて、医者を呼びに。この医者も傷を見た後、上級医(överläkare)を呼びにいきました。

え?!(゚Д゚)何なの?!
超重傷なの?!
後遺症残っちゃう感じ?!!とビビる。



どうやら出血が止まらないせいで会陰の傷がよく見えず、薄暗い分娩室で縫うより、ちゃんとした設備のある明るい手術室で縫いましょう、ということでした。

後々聞くと、トータルで1リットル弱も出血してたようです。結構な量。

会陰の傷(Bristningar vid förlossning)自体は、4段階中のグレード2。初産ならよくあるグレードらしいけど、グレード1だったら産後がもっと楽だったんだろうな…
あと、日本では会陰切開(Klipp)がよくされるそうですが、スウェではおそらく予防的処置では切ってもらえず、ちゃんとしたindikation(理由?)がないと切開されないと思います。裂傷と切開、どっちがいいんだろ。どっちもならないのがベストだろうけど…

で、医者が口頭で手術の流れを説明をしてくれたんだけど、産後ハイで頭クラクラで話半分しか理解してなかったんですよ。医者は「傷は大したことないけど出血が止まらないから〜省略。1〜2時間ぐらいかかるけど、手術室にいきましょう」って言ったってパトは言うけど、私はその部分を聞き逃してて「傷をチョチョッと縫うだけでしょ?15分ぐらいで戻ってこれるかな」って思ってました。

そして、早朝5時半頃にベッドごと上階の手術室に移動。そしたら到着してびっくり!!10人以上のスタッフさんが待ち構えてて、私にEDAを入れてくれた麻酔科医フレドリックも再登場。彼がまた背中の管から麻酔をいれて、下半身の感覚がなくなるわ、左手に加えて右手の手の甲にもラインを取られ、もう身体中管だらけ。下の傷縫うだけなのに予想以上な大事ぶりで、え、えぇぇ?!!!(゚Д゚)って思っているうちに準備が進み、分娩室で会った医者と上級医登場。

上級医が医者に「ここがなんたらで〜、やってみて〜」みたいに指導しつつ(スウェあるある)、そんな2人の会話を聞きながら、身体中ポカポカするもので包まれてて、心地よくてめっちゃ眠かった。でも横に麻酔科医フレドリックがいて、ちょいちょい「どうー?」って話しかけてくるので、寝ていいのか起きとくべきなのかわからず、ひたすら睡魔に耐える。

ちょろっと縫うだけなのに、こんなに人員と設備と医療資源を使わせてしまって申し訳ないな、、、と、うつろうつろしつつも、無事手術終了。

このままパトと赤ちゃんの部屋に戻れるかと思いきや、Uppvakningavdelningと呼ばれる術後部屋みたいなところで下半身の麻酔が切れるまで待機させられる。手術が終わって待機部屋に戻ってきたのが 7時ぐらい。そして1時間経っても2時間経っても私の足は動かない…

この時間が本当に本当に辛かった…涙

産後でホルモンバランスがめちゃくちゃだったのもあるけど「陣痛に耐えて頑張って頑張って頑張って産んだのに、なぜこんなところで一人ぼっち…今頃本当は親子3人で幸せな時間を一緒に過ごしているはずだったのに(T_T)赤ちゃんもパトも大丈夫かな。」と涙がぽろぽろと止まりませんでした。

私も大変だったけど、いきなり新生児と2人っきりで数時間も過ごしたパトもかなり大変だったそうです。しかも1、2時間で戻ってくると思ってた私が全然戻ってこず、産科病棟のスタッフに聞いても、手術室と連絡がとれないやらなんやらで(スウェあるある)、私がどこでどうしているか何も知らされることなく待ち続けたそうです。

私がなんかの合併症で死ぬんじゃないかと超不安だったらしい。

3時間経った頃にいよいよ心配マックスになって、手術室に状況を聞いてくれ!って強くお願いしたら、やっと連絡が取れて、麻酔のせいで足の感覚が戻らないからUppvakenで待機中、だと教えてもらったらしいです。

それで「生きてる」と一安心したけど、それはそれで「え、もしかしたら下半身付随?!」という別の心配が。事前にドラマ・コウノドリを観るべきじゃなかった笑

出産後、私は手術中や術後に数時間寝れたけど、パトはその間新生児と2人っきりで全然休めず、2日ぐらい睡眠ゼロだったのかな。彼はこれで後々疲れが出て大変でした。

結局、パトたちが待つ部屋に戻れたのは、 10時半ごろ。分娩室を出てから5時間も離れ離れでした(´・ω・`)長かった…

陣痛を待ってた部屋と同じ部屋(BB=産科病棟)
パト用にはベッドはなくマットレスを床に直置き。
子どもはコロコロ付きのベビーベッドですやすや。

そして、スウェーデンといえば!の出産お祝い膳、もといお祝いサンドイッチが登場。

実は結構楽しみにしてたし、
24時間以上まともに食べてなかった
+吐き続けてお腹が空っぽだったので
とっても美味しかった笑

お祝いサンドイッチが届いたと思ったら、すぐランチの時間。サンドイッチだけじゃ全然足りなかったので、このフィッシュフライがとっっっっっっっっても美味しかった。

ベクショーのBBはカフェテリアもあるけど、部屋に戻って食べてもよし。この時期はRSウィルスやコロナ、インフルが蔓延していたので、私たちは全食部屋で食べました。ってか、私がカフェテリアまで赤子を連れて歩いて行く元気がなかった…

ベクショー病院の病院食はかなり豪華!

この後は、おむつの替え方もよくわからないまま新米両親でいきなり育児スタート。

おむつを手際悪く替える新米パパ。

いきなり部屋で3人っきりだけど、ひっきりなしに助産師さんやアンダーナースの方が声をかけてくれて、必要なだけ授乳や育児のサポートを受けられます。母子共に問題がなければ、早くて産後6時間で退院が可能だそうだけど、産後48時間後に小児科医の検査があるので、私たちはひとまず2泊の入院を希望しました。

この間、子どもは心臓や聴覚、血液、黄疸(Gulsot)色んな検査尽くし。ありがたいですね〜

乳幼児専門の看護士さんとアンダーナースさんが常にペアで部屋にきてくれて
色々検査してくれます。

あと私はかなり母乳育児を勧められましたす。かなり母乳推し。いくら痛くても出なくても簡単に諦めさせてくれないのにびっくり。(私が母乳育児希望してたからかも) 
あと同じ病棟に授乳専門病棟(Amningsmottagning)もあって、入院中も退院後も十分に授乳サポートを受けられます。

○病院食記録○
日本の産院ほど豪華じゃないけど、思っていた以上に美味しくて満足。

2日目夕飯・根菜スープ

3日目昼食・ハンバーグ。前菜、サラダ、デザート付き。

3日目夕飯・チーズソースのパスタ。

4日目昼食・グリルチキン

4日目夕飯・チキンパイ

5日目昼食・豚肉グリル

でもリンちゃん、なかなか初おしっこが出ないうえに、血糖値(blodsockret)が急低下して、結局1日入院が伸びて、3泊4日(陣痛からだと4泊5日)となりました。

血糖値が急低下したのは、なかなか母乳が出なかったせい。ごめんね〜(´・ω・`)
液体ミルクを足しながら、様子を見つつ、血糖値が安定して無事に退院の許可がでました。

たくさん血液検査の傷跡。

陣痛から出産、入院中に、ものすごい人数のスタッフさんに出会ったけど、みんな親切で優しくて、検査もしっかりしてくれて、かなり親身になって相談にのってくれて、満足いく出産体験でした。

万全のサポートを得られた上に、おむつ、私の病院着、産後ショーツ、ナプキン等々産後に必要な備品も普通に借りられました。ここまでしっかりしてもらって、4泊5日(大人2人+乳児)後々きた請求書に

480kr(6000円ちょっと)

って書いてあってビビったよね。すごいな、スウェーデン(っていうかクロノベリー県)。



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