今週は忙しいわけじゃないんだけど、気持ちがそわそわする事が続くのでだいぶお疲れです。やっと明日は金曜日〜
今日は今週の山場の1つだった、う蝕学(虫歯についての学問)のセミナーでした。
セミナー苦手なんです〜
毎回、ランダムに5.6人のグループにわけられて、いくつか質問を与えられ、それについてディスカッションして、まとめを〇時までに書いて提出してね。みたいな課題内容なんですが、グループでディスカッションするだけならまだしも、その内容を書き起こすって日本語でも難しいのに!スウェーデン語なんて!しかも時間制限付き!
運良く?所謂デキる子たちと同じグループになったら、その子たちが率先して書いて、私は考えをちょろっと口頭で話して参加してますアピールをして笑、難なく課題は提出できます。
(でもそういう場合は、自分はしっかり準備してても、数人の子たちがメインで課題をバーって書き進めちゃって、流れについていけなくて(もちろん私が悪い)、あんまりセミナーに参加した気/貢献した気がしないので、それはそれでモヤモヤする。もちろんネイティブの彼女たちが、率先してやってくれるのはすごい助かるし、ありがたい事だけど)
あんまり準備してない系と一緒になったらなったでフラストレーション。事前資料を読んでないのに、与えられた課題を思いつきで答えようとするから、全く的外れなことを話しがちだったり。それでもやっぱりネイティブだから、彼女たち主導でグループワークは進んでいく。。。真面目にちゃんと読み込んできた自分って何なんだろう、って思ったりする笑
まぁ、私が、読み込むだけじゃなくて、彼女たちに匹敵する発言力をつければいい話なんだけどねぇ。
セミナーなのに、みんなでディスカッションすることなく、ひたすらパソコンでカチカチ文字を打つ時間ってなんなんでしょう…
今日のセミナーも似たような感じでした。
与えられた質問が6個だったので、それを6人で分担して各自で解答を書きました。
私の担当した質問は、セミナー用に事前に準備していた部分と被ってたので、いつもよりは簡単に書けてよかったです。でも、あとでネイティブの子に添削はしてもらったけど。
でも驚いたのが!!!シリア人のクラスメイト!
彼女は、クラスでは数少ない、私と同じ移民1世で、30代。母国では歯科技工士をしていたらしく、とっても賢い人ですが、ちょっと我が強め。まぁあちらの国の方特有というか笑
グループワークの終盤に、全員で各自の解答文を読み返したんだけど、彼女のパートはもろ教科書の写しじゃないですか!え、Plagiat(剽窃)って知ってます?!しかも回答部分を読んでみたら、全く的外れじゃないですか!え、質問理解してた?
この時点で私は超ビックリしたんですが、他の子はそれを彼女に直接咎めることもなく、文章を一緒に直してあげていて、優しいなぁと思いました。
時間がなかったので、今回仕切ってくれてた子が、「これ質問に関係ない内容だと思うけど、これで提出しちゃっていいかな」とボソリ。
いや、もういいですとも!本当ありがとう!!!君無しじゃ出来なかったよ!
何だかなぁ。
私がもっと文章力があって貢献できたらいいんだけど、こういうタフな役割を、いつも同じ女子たちがセミナーのたびに担ってくれてるかと思うと、ちょっと罪悪感。
それにしても、シリア人の子は悪びれることもなく、ずっと飄々としていたのに改めてカルチャーショックをうけました。私は他の子みたいに文章を直してあげたりしたわけじゃないけど、その態度にけっこうイラっとしたよ?でも相手が悪びれる姿を期待するって、健全ではないとわかっているけれど。
言葉にハンデがあるもの同士だからこそ?もっと頑張れよ!ちゃんと書こうとしろよ!じゃなきゃ、クラスから移民一世組(非ネイティブ)はお荷物扱いされるだろ!!って思ってしまった今日でした。
でも、今日のセミナーは、私なりにちゃんと自分の仕事ができたので概ねよかったかな。
でもやっぱあんまり議論した!って感じじゃなかったけどね。
そうそう、そのセミナーに向けて事前に読んでくるように言われた参考資料の中の1つに、日本で実施された研究がありました。
タイトルは、Restorative Treatment Thresholds for Proximal Caries in Dental PBRN
(Kakudate, N., Sumida, F., Matsumoto, Y., Manabe, K., Yokoyama, Y., Gilbert, G. H., & Gordan, V. V. (2012). Restorative Treatment Thresholds for Proximal Caries in Dental PBRN. Journal of Dental Research, 91(12), 1202–1208. https://doi.org/10.1177/0022034512464778)
専門用語がわからないので、自分の言葉でかくと、日本の歯科医師が、歯と歯の間の虫歯を診察し、どこまで進行が進んでいたら削る治療を始めるか、みたいな内容です。
北欧諸国では、初期の虫歯(エナメル質の虫歯)だと、いくらカリエスリスクの高い(虫歯歴が多く、口内環境がよくない等)患者相手でも、かなりの高い確率で、削る治療はせずに、フッ素を塗って要観察になります。
一方で、この2012年の研究では、日本の歯科医師は、患者のカリエスリスクが高い場合だと、なんと!74%の歯科医師がエナメル質の初期虫歯でさえ削る治療を決断したんだそうです。カリエスリスクが低い場合でも、47%の歯科医師が治療を選択。
スウェーデンと日本では、虫歯の治療診断が、大きく異なるんですね。
日本での歯科事情なんて全く知らないから、スウェーデンの虫歯診断のガイドラインがスタンダードな私としては、これ読んでビックリですよ!
初期の虫歯(象牙質まで侵出してない虫歯)は、高濃度のフッ素を塗布して、虫歯の進行をストップさせ、再石灰化をうながし、虫歯を削らずに「治す」のを目指します。
もしかしたら、私って、小さい頃に必要以上に削られたから、今こんなに詰め物が多いんでしょうか・・・?
って思ったけど、国によって違いがあるのは、その国ならではの理由があるんだと思います。その理由が何なのかは知らないけどね。
もしかして標準濃度のフッ素入り歯磨き粉が、ようやく近年になってスーパーでも売られるようになった日本では、日常的にフッ素塗布する機会が少なくて、日本人の虫歯の進行はスウェーデンのそれよりだいぶ早いのかもしれない?
そもそも民族的に、歯が脆い?笑
せっかく歯科分野では日本の論文がたくさんあるんだから、余力があったらいろいろ読んでみたいなぁ〜
さぁ、今週は明日のプレゼンで終わり!
もう一日頑張ろう♪
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