06 12月 2016

ノロの恐怖。

Vinterkräcksjuka......直訳したら冬季嘔吐病なんですが、簡単にいったらノロウィルスをはじめとするウィルス性胃腸炎のこと。山陰地方の言葉でいったら腸感冒。チョウカンボウ。(これが方言だと知った時の驚きようといったら!)

冬になったらどこでも誰でもかかっているような、超普通の病気。特に小さな子どもがいる友人なんて、毎年のように幼稚園で子どもがノロに感染、お母さん看病を通して感染、最後にお父さん感染、家族全滅!みたいになっています。

スウェーデン在住4年、パトも私も一度もこの病魔にかかったことがなかったのですが、今年ようやくノロデビュー!パトがね。(・∀・)

金曜日の夜からなんだかおかしかったパト。

「なんか元気ない、なんかdeppig(落ち込み気味)」

っていうから、「風邪?流行のノロじゃない?そいや、パトの勤務先の学校の4年生、ノロで学級閉鎖っていってたじゃん!絶対移ってるよ!」なんて話をしても、

「いや、予防は完璧だったから大丈夫。絶対移ってない!」

と豪語しながらも、本当に元気がないパト。
え、燃え尽き症候群?冬季鬱?と、心配になる私(´・ω・`)

風邪にしてもノロにしても移りたくなかった私は、23時ぐらいに別室で就寝。そしたら24時頃にバスルームからものすごい嘔吐音(そんな言葉あるのか)が聞こえてくるではありませんか。

マーライオン嘔吐ってこのことをいうのね。

10分ぐらいずーっとゲェゲェーして落ち着いたと思ったら、また30分後には嘔吐の繰り返し。

すごい吐き様で、若干テンパった私ですが、困った時の1177をみたら、とりあえず水分補給!と書いてあったので常温の水を準備。もちろんマスク装備です。とても水が飲めるような状態じゃなかった彼なので、こういう時にVätskaersättningという経口補水のためのタブレットや粉を買っておけばよかったと後悔。いや、以前は家にあったんですが、二日酔いで嘔吐してたパトがこの前飲みきってしまっていました。あ、次回帰省したらポカリの粉を買っておこう。

自宅でも水、砂糖、塩で即席の補水液ができるようですが、冷蔵庫にはこの前のカクテルパーティで残った、砂糖水ことコーラ缶が2缶。コーラなら飲めそうということで、コーラを数口飲んでました。コーラ最強説!これからコーラも数缶常備しておこう。

その後、約1時間間隔で、朝方4時か5時ぐらいまで嘔吐に襲われてたみたいです。私はとくに何かをしてあげたわけじゃないですが、バスルームからゲーゲー聞こえる度に目が覚める。7時頃に起きると、ソファーでぐったりした顔面蒼白のパトの姿が。可哀想に。翌日土曜日は、普通ならカフェ勤務の私ですが、飲食業だし、私も感染しているかもしれないので、念のため休むことに(´・ω・`)悲しい、、、

土曜日は日本米でお粥。精米から作るお粥の美味しいこと。ここのサイトを参考にさせてもらいました。私秘蔵の梅干しをのせてあげようと思ったのに、イラナイって言われて悲しかったです(´・ω・`)あとはヨーグルトとか果物を。
日曜日からは普通に固定食を食べられるようになったので一安心。

それにしても、金曜日夜に嘔吐、土曜日、日曜日とゆっくり休んで月曜日から普通に働いたパト。(でも感染を防ぐために、最後の嘔吐から72時間経ってからの社会復帰(?)が推奨されているようなのでちょっとフライングですね)さすが優等生ですね。

私は今のところ感染していないようですが、やはり日頃のうがい手洗いはきちんとしないとな、と思ったのでした。自慢じゃないですが、スウェーデンに来てから学校や仕事を休むほどの風邪を引いたことがありません。(なのに、なぜか日本帰省中によく体調を崩す私ですが)こちらで病院にかかったのは外耳炎になったときだけ。この高い免疫力は、教員生活約40年の中で一度も病欠したことがないと自慢する母親譲りでしょうか。なーんて油断禁物なので、日々の予防を心がけます。

そうそう、「ノロに感染したら、早めの受診を心がけましょう」って書いてある日本語のサイトもありますが、スウェではコレごときでは絶対診察なんかしてもらえません。乳幼児、お年寄り、他に何か疾患がある人以外、パトのような健康な成人男性は、水分補給をしっかりして、家でゆっくり休んでくださいって電話越しで言われるのがオチです。

いつ襲われるかわからないこのVinterkräksjuk。家には常に、vätskaersättningと日本米とコーラを常備させておこうと思ったのでした。あとマスクと使い捨て手袋と塩素系漂白剤のklorin。

スウェにお住まいのみなさん、くれぐれも気をつけてくださいね。



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