2012年もあっという間に過ぎ去ってしまいました。気がつけば、もう2013年。
私が初めてここスウェーデンに来たのが、約3年前。
それから紆余曲折しながらも、こうしてまたここに戻ってこれているということを改めて感謝しないといけないな〜と、正月気分も全く湧かない年明けの日に感じました。
ここはクリスマスが最重要日なので、当たり前ですが三が日という概念は皆無。私もしっかり昨日2日から8時より学校が始まりました。約2週間の冬休みの間に、すっかり夜型人間に戻ってしまっていたので、昨日今日は起きるのがやっと。とてもしんどい新年の始まりでした。
ところで、欧州からの移民が多数を占める私のクラスは、ほとんどの人が故郷へ帰省中のため、超少人数でスタートです。
ここで思うのは、欧州は本当に一つの国なんだなということ。多い人だと、毎月故郷に帰っています。そんな人から見れば、1年に1回帰ることを目標にしている東アジア勢の私たちはものすごく逞しく思えるようです。ま、2〜3時間のフライトで帰れるならもっと頻繁に帰りたいですがね。
最近は、金融危機の影響で移住してきたという元教員のギリシャの人にも会いました。
街を歩いてもバスに乗っても、いろんな言語が聞こえてくるスウェーデンの都市。難民も庇護希望者もばんばん受入れているスウェーデン。
まーそういう国だからこんな私でも簡単に来れちゃったわけですが。
「我々は労働力を呼んだが、やってきたのは人間だった」という表現に集約される20世紀における欧州の移民政策の反省をふまえて、無料のスウェーデン語教育をはじめ、手厚い移民支援を整えてきたスウェーデン。与えれば与えるだけ返してくれていた労働移民から、庇護を目的とした難民へと移民の枠組みが大きく変わった今、人口の20パーセント近くが何らかの外国的背景を持っているというこの国はこれからどうなっていくんだろうと個人的に興味を持っています。
だって、経済危機から戦争や迫害が生じやすいんでしょう?
最悪の危機を迎えているギリシャではナチ系統の政党が力を持ってきているというし、そういった「経済危機=移民のせい」っていう流れがどんどん強くなると、私への風当たりも・・・・・
というのは、「人種差別」がものすごくタブー感を漂っているスウェーデン社会でも、仲間内ではイスラム圏からの移民への不満をもらすスウェーデン人にはよく出会うからです。私には心を開いてくれているのからそんな話もできるのか、日本という国のイメージがいいからかわかりませんが、宗教等が違うだけで私も同じ移民。消費税の以外の税金は納められていない若輩者です。
こういう考えをもった人はきっと多いと思うし、だからこそ、きっと私のような移民のことを快く思っていない人も絶対いると思います。ただ、私の前では言わないだけ。だからこそ今頑張らなければいけない。たとえ将来ここで暮らす事がなくても、その可能性がゼロじゃないなら今頑張らなきゃいけない。ていうのはわかってはいるんですがね。
ちなみに、膨大な難民を受入れているスウェーデンの人道支援は基本的に賛成です。だって、スウェーデンに難民としてやってきて、人生が救われたっていってる人がいるから。ちょっと昔、アメリカ軍がシュッティングゲームのように一般人を撃ちまくっている動画が出回ったことがありますが、そんな環境にいる人のことを思うと、安心して生きていける場を提供するという支援はごく当然のことのように感じた事を覚えています。
と、新年初っ端からこんな話をする必要もないのですが、今日バスに乗っていて、やたら五月蝿いアラビア語で話す男性3人組を見て、ふとこんなことを思ったのです。
もはや人の移動は不可抗力。
そういえば新年らしく手帳を慎重。今年から、モレスキンデビューです。
何でこの手帳がカルト的な人気があるのかずっと謎でしたが、その謎を解明すべくまずは自分が使ってみます。どんな1年になるのかな。
話は変わりまして、実はクリスマスも年越しもスウェーデンで過ごすのは初めてでした。このタイミングでカメラが壊れるというハプニングもありましたが、これからぼちぼち覚書程度に書いていこうと思います。
2012年はやりきった〜!て心から思えない年だったので、2013年は自分で自分を褒めてあげれるような、そんな1年にしたいと思います。